詩『想うが儘』
くずき憂人
『想うが儘』
歩く雲の上 なす術もなく
人は目に鱗を並べて しとしと涙を流す
泣く鹿の 奥山を 踏み分けて
雲海に出でて 感動を得る
来た道を辿らず 航海にでる
それすらも 鳥の自由
羽根を伸ばし 風に乗る理由が
世界を 見たかったのか
街を 見下ろしたかったのか
迷い込んだ先に 何があった
誘い込んだ 愛の行方は
時計の針が回る頃に 何が残った
その巡りは 大きな世界の 小さな一滴
その波紋は どこまで続くか
風や雲は 形を還る
水は 土は 私の吐息は…
自由の枷を 引きずって
自由の風に 乗っかって
この後悔の最期に
もう一回と呟きたい
詩『想うが儘』 くずき憂人 @kuzuki_yuto
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