うみになりたい
本の花
うまれかわったらうみになりたい
後で悔やむと書いてこうかいと読む。いったい誰がそんな言葉を作ったのだろう。後悔という言葉があるから人はこうかいするのだろうか。
どこから間違えたのだろうか。なにを間違えたのだろうか。もう一度やり直せたとしてもきっと何も変わらない。
過去からは何も学ばず、過去の栄光にすがって。あるかもわからない未来を憂いて、現実から目をそむけて。
ただただ時間だけを浪費して、なにをしているのだろう。
もう誰もたすけてくれなくて、もう誰もたすけれないそんなところまできてしまったのだろう。
準備されていたレールがいつの間にかなくなって。自ら脱線したのか、そんなものもともと存在していなかったのか。
自分で考えることもしないで、誰かの言葉をまるで自分の言葉のように使って。
どんどんどんどん沈んでいく。
いなくなってもすぐに忘れられる。そんな存在で。
ゆらゆらときえていく。
うみになりたい 本の花 @honnohana
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます