角打ちにて

たんぜべ なた。

路地裏の憩い

 今日も残業おかわりだった。

 ここひと月で定時退社おつおつ出来たのは、片手で収まるほどだ。


 さて、時計を見れば…やがて22時を迎えようとしていた。

 もう終電は間に合いそうに無い…

 となれば、始発に乗って帰るだけの話!

 何せ今日は金曜日なのだから…


 そうと決まれば、飲みに出かけるしかない!!

 都合の良いことに、近場に新たな角打ちが出来たらしく、評判も上々だ!


 一人背広を肩にかけ、駅通りの路地裏にある、噂の角打屋に向かう。

 店の名前は『お気に召すまま 22時』!


 さてさて、酒と肴は何が有るのだろう?

 どんな店主が居るんだろう?

 相席はどんな人が居るのだろう?

 期待に胸を膨らませ、足取りも軽く、人通りの切れた路地を歩んでゆく。


 頬を擽るのは秋の風だった。



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 というわけで、蜂蜜ひみつさんの企画に乗っかりましたが…正解だったのか、甚だ疑問です(笑

【『参考文献

  蜂蜜ひみつ

  てんとれないうらない

  第106話 お気に召すまま 22時  10点

  作者了承済み』】

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