第9話

そろそろ会社で、俺がきてないことが話題になってるかな。なってないかも。携帯の電源を入れてみた。着信も、メールもなかった。アンテナ一本も立ってないから、電波が届かないだけなんだろう。『助けて』メールを入れておけば、雰囲気で、電波が通じた時、誰かに届くかもしれない。そうすれば、迅速に救助隊が送られてくるに違いない。さて、誰におくる。職場の連中のメールアドレスはしらない。親父やお袋は、携帯を持ってない。いまだに家電(イエデン)だ。その他の親しい友達。思い当たらない。携帯の連絡先は入力するのが面倒なので、ほとんど入ってない。メールの着信は、ほぼ迷惑メールだ。そうだ、こういう時こそ警察だ。税金を払ってるんだから、こういう時こそ官憲に頼ろう。さて、警察に連絡するのなら110番だ。110番は、電話だ。電話は今は通じない。110番メール。そんなものはあるのか。うーん。しらない。普段ならネットで調べて以上終了だが、肝心のネットに今は繋げられない。今は、待つしかないのか。そういえば、石化して三千年くらい数を数え続けるマンガがあった。携帯の電源ももったいないし、数を数えつつ過ごせば、気もまぎれるし経過時間も、いちいち携帯見なくていい。*

※110番メール。あるらしい。「メール110番システム」・「110番アプリシステム」として、県警ごとに乗ってる。メールアドレスは、覚えられない。もっと短くすべき。

※三千年くらい数を:『Dr.STONE』(ドクターストーン)より。Wikipediaによると3700年。原作:稲垣理一郎、作画:Boichi。

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