第7話

思いの外、眠れてしまった。こういう時、自分のこういう性格に自分に、少し乾杯したくなる。でも、『目が覚めると、そこは外だった。』という夢オチには残念なところなっていない。いまだに、愛車の中だ。土砂に埋もれた愛車の中だ。またしても、尿意が容赦なく訪れる。やっぱりコーヒーは水分補給にはならないのか。尿なら電気分解できる?確かプラスとマイナスで分けて。確か、水素と酸素に分かれるんだった。端っこに金属片をつけてたな。なんだっっけ。思い出せない。四十年前の理科の実験なんて思い出せるわけがない。酸素はともかく、水素は吸っても大丈夫かな。電気は、車のバッテリーが使えるか?携帯の充電にもまだ使えそうなそれを、オシャカにするかもしれないのは、ちょっとリスキーだ。うん。わからないことには手をださないことにしよう。とりあえず、そう決めた。

※尿の電気分解:ネットに女学生の実験があった。できるらしい。でも、わざわざ女学生って書く必要ある?学生でいいじゃん。

※水素は吸っても大丈夫?:吸入器なるものが売ってる。大丈夫なのか?

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