第6話

さて、酸素だ。普段からサボってるところだから、誰かが、助けに来てくれるだろう。と思ってるが、何かその雰囲気がない。人目につきにくいところだから、もしかして、今この状況に私がいる事も誰も知らないかもしれない。流石に、無断欠勤だし、家に電話が入れば、私が朝家を早めに出たことはわかるだろう。まて、部下が休んでも今まで、家に直接かけたことはないな。携帯だ。その肝心の携帯は今ただの懐中電灯に成り下がっている。あれこれと考えても無駄だ。寝よう。少しでも寝れば、頭がスッキリして、良いアイディアが生まれるかもしれない。灯を消して、耳を澄まし、横になる。酸素の消費もそれが一番少ないと聞いたことがある。*こんな状況で眠れるかな。普段は、正直どこでも眠れる。ベットの上では、数時間で目が覚めてしまうのが難点だが。寝つきは悪くない。愛車の天井がミシミシいってる気もするが、気にしてもしょうがない。暗闇の中で目を瞑った。

※酸素の消費 ネットで彷徨ったけど見つからない。消費量を上げる記事は多いんだけど。まあ、冬眠中のクマは消費量が少ないらしいから、間違いではないだろう。

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