第68話 徹子の世界に入門した朝

 朝の日の光が眩しい。 


 目覚めたらすっぽんぽんでベッドで寝ていた。

 真虎さんは私の上で寝ている。


 ……とうとうやっちゃった。


 昨日はすごかった。

 いつもは落ち着いてて知的な夫が、いざはじまるとオスになってしまうのが……


 ゾクゾクした……


 こ、こんなに可愛いのに……男の人なんだ……!

 特に私を卒業させるときの夫の顔。


 完全に私を支配するつもりなのがその目から分かって

 私も口元が緩んじゃうのが分かってしまって


 もう、ね……


 決断して良かった……今しか味わえない幸せ……!

 男性のボーナスタイムは10才から15才だよね。やっぱり。


 折角最愛の男性が13才のときに結婚できたんだから、ヤっとかないと。


 よく言うよね。

 強くなりたくば喰らえ、って。


 思えば……

 私の親友の徹子は、女子高生で妊活を開始して女子高生妊婦になった。

 だからと言って、私も同じところで競争するのが正しいのだろうか?


 それを、卒業した今なら感じる。


 競うな、持ち味をイカせ。


 ……名言だね。

 巨乳女子高生の格言だよね。


 なんて、私が色々考えていたら


「んん……」


 真虎さんが目覚めようとしていた。

 私は彼の頭をギュッと抱きしめる。


 それで彼は目覚めて


「……おはよう」


「おはようございます。あなた」


 朝の挨拶。

 しばらく、見つめ合う。


「……昨日、すごかったね」


 そして私がそう言うと、真虎さんは少し恥ずかしそうに眼を逸らした。

 今更、って感じ。


「……本当は、ずっとすぐにでものぞみとしたかったよ。でも、のぞみの人生を壊してしまったらダメだと思っていたから耐えていたんだ」


 そう、私の腕の中で言う最愛の人。

 真虎さん……!


 愛しさが高まってくる。


「嬉しい……」


 そう、呟く。

 そして、私は時計を見た。


 ……まだ、チェックアウトまで時間がある。


 だから、彼に提案する。


「……ねぇ、まだ時間があるから、もう一回、しませんか?」


 すると


 ……また彼がビーストモードに切り替わった。


 ああっ!


――――――――――――—

文字数が足りないのでコメントを。

あと数話で最終章に入って終わる予定です。

思い付きではじめた物語ですが、なんとか無事に終わりそうで嬉しい。


この物語はラブコメなので、あくまでコメディで終わります。

途中、妙にシリアスな話も入ったような気がしますが、最後はしっかりギャグで終わらせます。


本作、読者様のツッコミを期待して書いているので、そういう感想をいただけますと嬉しいです。

読んでいただいてる方には本当に感謝しています。

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