【迷宮開拓部】ギルド職員、今日も深淵の様子を配信中~探索者よりギルド職員が強いってどういう事!?~

天野 星屑

第1話 配信はやらない

 重厚な鎧を纏った骸骨のモンスター。

 つい先日、『スケルトンジェネラルの親衛隊(盾持ち個体)』という長い名前をつけられたモンスターの最後の1体を斬りふせ、白い骨と鎧の塊に変える。

 コロシアムのように天井だけ開けたエリアの中には、それと同じようについさっきまで動いていた骨と金属の塊が大量に転がっていた。


 辺りを一瞥してそれらが動かないことを確認した私は、戦闘中からずーっとバイブレーションし続けている懐の端末を取り出して、ため息を吐きながら通話に出る。


「はい、塚原です」

『もしもーし、ギルドで映像見ながらお昼ごはん食べてる井宮でーす』

「斬るよ」

『待って冗談じょーだんよ。というかどっちの「きる」なのそれ?』


 お調子者の言葉にいつも通り辛辣に返す。

 このノリで私と同じ年の出世頭だと言うのだから組織というのは本当に良くわからない。


「それで、なんで電話してきたの?」

『局長がお電話だってさ』

 

 今度は局長か。

 井宮の言葉に出そうになったため息をぐっとこらえる。

 ここ数日ずっとこうやって探索中に電話がかかってくるのだ。

 

 相手もお忙しい人なのはわかっているが、だからと言って、はいそうですかと納得はしづらい。


「代わってもらっていい?」

『あいあーい』


 少しの間保留の音楽が流れた後、プツッという音とともに別の人物が電話に出る。


『水原だ。君の様子は映像で確認している。探索中に時間をとってすまない』

「局長がお忙しいのは知っています。でも連日なので、少し控えていただければと思います」

『……以後気をつける。部下には伝達しておこう』

「ありがとうございます」


 まあ、この人も悪くないし、他の電話かけてくる人も悪くないんだけど。

 でも私の仕事はここ、迷宮に潜り続けることなので、特にその最中にそれ以外の仕事はあまり持ってきて欲しくはないとも思う。


『早速だが本題に入ろう。君も知っての通り、動画サイトの配信を利用した活動についてだ』

「その件は前にもお断りしたと思います」

『漠然とした要求に対しては、な。こちらで、配信の必要性及び考えられるメリット・デメリットを、君の視点とギルドの視点双方から整理しまとめた。君には、それについて説明を聞き評価する時間を作ってもらいたい』


 嘘でしょ?

 そう言葉にしそうになったのをぐっと堪える。

 課長とかならともかく局長が出てくるほどの話なのかこれは。

 たかが一探索者、まあ能力で言えば凄腕ではあるが、それが探索映像の生配信をするかどうかというだけの話で。


「局長が関わる程のことなんですか?」

『ギルドの今後を考えて、必要な施策だからこそ企画されている』

「……わかりました。日程はいつですか?」

『日程は君に任せる。説明当日は他の業務は無しとするよう許可を出しておく』

「……じゃあ、明日の昼13時からでお願いします」


 業務時間て。私が日がな一日迷宮に潜っていることも、私が好んでそれをしていることも知っているだろうに。それともこれは、わかりにくい局長からの気遣いなのだろうか。この機会に休んでもいいぞという。

 

『わかった。詳細はメールで送る。他に何かあるか?』

「あ、1つだけ」

『なんだ?』


 怪訝そうな声に軽く笑って、私は自分の意思を告げる。


「説明会の後も私は潜りますよ。それが私の楽しみなんですから」


 電話の向こうから大きなため息が聞こえた気がした。


 


******





 『迷宮を探索するものには、探索記録の公的機関への提出を義務付ける。』

 その法律が作られたのはいわゆる迷宮黎明期。

 この世界、地球上に迷宮という存在が突如として現れ、誰もがまだ迷宮について何も知らなかった頃。

 繰り返し迷宮に突入していた者たちが、地球上には存在しない資源を持ち帰ったことで世界中が湧き、急ぎ官民双方が対策を練る中で作成された法律の1つだ。


 未知の資源に溢れた迷宮での探索記録を残し、より効率良く、より安全に資源を獲得するという目的で作られた法律は、その後判明した迷宮の特性や、有益な資源の独占、他国による簒奪など様々なを経緯を経てその形を変えていき。

 今では法律が『迷宮を探索する者は、探索記録を映像で保存し公的機関への提出を義務付ける』というものになり。

 

 また映像撮影の技術や迷宮探索者の一般化という過程も手伝って、昨今では大半のものがより新しい、そして生活に即した形を取るようになった。


 すなわち、『迷宮配信』。

 インターネット黎明期より広く民衆に好まれた動画や生配信を。

 迷宮探索をテーマに行う命を賭け金にしたエンターテインメント。


 ときにかっこいい戦闘を、ときに見たことの無い美しい景色を。そして時におぞましい死を映像として提供する。

 それが昨今の世間の流行、というやつである。

 まあ死を提供しようと思ってしている人はほとんどいないだろうが。

 


 そんなことを語ってみた私は、配信者という立場では無いものの迷宮に潜っている探索者の一人……でも無いか。

 まあおおよそしていることはほとんどの探索者達と一緒だ。

 ただ所属が迷宮やそこから算出する資源、そして探索者全般の管理をするギルドというだけで。


 ちなみに探索者というのは基本的に2つの収入で飯を食っている。

 モンスターを討伐した際にドロップする魔石を始めとした地球には無いアイテムの類を売却したお金と、迷宮配信をすることで得られる配信の利益。

 後は腕の良い探索者や配信者は、スポンサーに企業がついていたりする。


 その点で言うと、私はギルドがスポンサーというわけだ。この国で一番大きなバックだね。



 さておき。




「え、ええ……? この迷宮、ちょっとやばくないですか?」


 若干の現実逃避をしていたが、眼の前の光景に視線を戻す。

 

 1つ上の層の、スケルトンが大量に出現する未知の文明の遺跡が大半を占める迷宮を踏破し、その迷宮の最深部から下の層に繋がる転送魔法陣を踏んだ先。

 そこは、全てが燃えていた。

 


 :塚原さんの口からやばいとか出てきて何事!? って思ったけど、これはやばいですね



 私がドローンで記録している映像をリアルタイムで見ているギルド職員のチャットも、私と同じ様に驚愕を示している。

 私だって普段はやばいなんて表現は使わない。

 あんまり好きな表現でもないし。


 でも今は、その表現しか思いつかない。


 だって、そう。

 私が今目の前にしている迷宮。

 森と、空と、川と。


 ちょっとした高台から見下ろしているそれは、全てが燃えている。


 否。


「あれ、燃えてるっていうより、?」


 川の水が流れるべきところには赤くどろっとした液体、おそらくは溶岩が流れ。

 普通に生えている木々の幹は赤く、葉は炎のように揺らめいている。

 木々の下に生える草も、草の形をしているのに時折形を失い、小さな火の粉を散らせている。


 普通の木や草が燃え上がっているのではない。

 炎が、木や草の形に押し込められたかのような。

 そんな異常な自然。


 まともな自然の色がしているのは、炎の赤で染められている地面だけだ。


 そんな光景が目の前に広がっていた。

 私自身既に迷宮に入ってしまっているので、その熱気はそのまま肌に伝わってくる。


「これは、ちょっと帰ります。探索は当面禁止で」



 :わかりました。どっちにしろそこまで行けるのも行こうと思うのも塚原さんだけですけどね



「それはそうなんですけどね。私も、ここは対策をしてなんとかなる、のかなあ。ちょっと本当にわからないや」


 これまでいくつもの迷宮をソロで踏破してきたが。

 ここまで環境そのものが人間に牙を向いているエリアというのは初めてだ。


「これもしかして今後、南極みたいな極寒のエリアとか、最初から毒ガスが広がってるエリアとかあったりしません?」


 今までの迷宮が、モンスターは危険なものの環境自体は人の生存を許容するものだったので見逃していた事実を、あえてここで口にする。

 これ見たら、普通にありえそうだからね。



 :……また会議かあ



「お疲れ様です」



 :塚原さんも強制参加ですからね。取り敢えず今日は探索はそこまでにして帰還してください。



 まあ、そうなるよね。

 これ以上探索を進めるのなんて困難だし。


「また会議かあ、やだなあ。……あ、スケルトンでもう少し特訓して行っても良いですか?」



 :……制限時間だけ過ぎないように、だそうです。室長が



「うひっ」


 嫌な名詞を聞いてつい首をすくめてしまった。

 チャットの彼が言っている室長は、私が一番頭が上がらない相手なのだ。 


「会議いつですか~? 私明日お昼から局長とアポがあるんですけど」



 :んー……帰りまでに決まってなかったらメッセージアプリで連絡します。今日も一度こっちに戻ってきますよね?



「戻りますよ~。じゃあその時にまた~」



 :はい、じゃあ後お気をつけて。一応見てますけど


 

 私が一人で剣の特訓をしているときはチャットしないでくれる。

 本当に私のオペレーターさん達は、私のことを良く知ってくれている。


 炎の迷宮(仮称)に来る際に踏んだ魔法陣を使って、もう一度上の層のスケルトン大量発生の迷宮に戻る。


 さて、ここからは特訓の時間。

 己の刀と向き合い、対話し、高め合う時間だ。

 腰にぶら下げた刀を引き抜く、魔力を通す

 

 私が一度迷宮から抜けたことで迷宮内に人間がいなくなり、全滅されていたモンスターがリセットされてリポップしている。

 


 さあ、モンスターどもよ。殺し語り合おう。



 手始めに声に魔力を込めてウォークライを放つ。

 大声と、それに乗って広がる魔力による威圧。


 それで私に気づいていなかったスケルトン共が一斉に私の方を振り返った。

 迷宮最奥にある魔法陣から先の迷宮に進んだので、戻れば当然私の居場所は迷宮の最奥。


 つまり、迷宮の主がいる場所のすぐ近く。


「スケルトンジェネラルが2体か! 滾るなあこれは!」


 私を警戒し、武器を構えて近づいてくるモンスターの中に特に大柄な影が2つ。

 迷宮の主クラスのモンスターが2体。

 その歓びに歓喜の声を上げてしまう。

 

 普段映像を見ている同僚達からは『人格変わってません?』『二重人格ですか?』とか言われるが、私は戦闘には目が無いのだ。

 口調の1つや2つ、思考回路の3つや4つ変わろうというものである。


 カタカタと骨を鳴らしつつスケルトンの群れが、間隔を開けつつ隊伍を組んで迫りくる。

 いつもの戦闘ならば、ここで魔法結晶という名の円柱状の魔導具を取り出していくつかの強化魔法を自分にかけるところだ。

 そしてその強化された身体能力に攻撃力、機動力を活かしてモンスターを倒していく。


 けど、今の目的はそれじゃない。

 モンスターを倒すのではなく、モンスターとの闘争を通して、己の刀と語り合う。

 ただそのために、ここにいる。


 ならば、補助魔法などという無粋なものは不要。

 

 一番近い位置にいた片手剣と盾を持ったスケルトンが斬り掛かってくる。

 私はその攻撃を刀で受け止め弾き返し、体勢が崩れたところに斬撃を叩き込もうとするが、スケルトンも読んでいたのか首元に盾を掲げて斬撃を防ぐ。

 

 それを確認する前から踏み込み始めていた私は、身体を半回転させながらスケルトンの懐へと潜り込み、盾を持っているのとは反対側から振り上げようとしていた剣を持つ手首を飛ばす。

 そしてスケルトンが動揺しつつも盾で殴りかかってこようとするのを躱して脇を通り抜けざまに上半身を鎧ごと斜めに切断。

 形を保てなくなったスケルトンは地に倒れ伏す。


 その成果を確認する前に、今度は3体のスケルトンが私を囲むように斬り掛かってきた。

 それぞれ両手剣持ちが2体に片手剣と盾持ちが1体。


 その攻撃を躱し、弾き、時に相打たせつつ、私はスケルトン共を斬り伏せていく。


 だがスケルトンもさるもので、私の方が技量に優れていると判断して包囲隊形を取ってきた。

 1体1体が無闇に踏み込んでくるのではなく、四方から私を囲みつつ入れ替わり立ち替わり攻撃をし、仕留められる前に交代して別の武器を持った個体が出てくる。

 そのそれぞれの個体が武器の扱いが達人クラスだ。


 上の層では無様に刃の欠けた剣を振り回すだけのスケルトンが、この迷宮では指揮系統を持ち、武器を扱う技術を持ち、熟練のパーティーのような連携を使う。

 更に持つ武器もまとう鎧も、普通のスケルトンからは考えられない程上質で綺麗に手入れされたものを使う。


 ここは迷宮第9層、《遺骸迷宮ボーンルインズ》。

 語源はそのまま『骨の遺跡』。

 ハチの巣のように下に行くほど一層あたりの迷宮の数が多くなる大迷宮の、上から9つ目の層の一番端に存在する。

 未知の文明の小さな要塞のような無数の遺跡とそこを根城にする大量のスケルトンが出現する迷宮だ。


 その脅威は何か。


 ぶっちゃけた話をするならば、ここのスケルトンは1体1体は大したことはない。

 といっても並の冒険者ならば、たとえ1体でも優れた技量と高い身体能力、頑丈な武具による防御力と攻撃力には歯が立たないだろうが。

  

 だが、迷宮の主クラスではなくても、ここより上の層、例えば第7層の《魔導迷宮ロストムーン》で出現する幻影種、影の魔術師・シェディムや、母なる魔女・リリス、第8層でも《諸島迷宮オニガシマ》の進化種鬼哭きこくのオーガなどの方が、単体の脅威度は遥かに高い。


 では、個体あたりの脅威度が低いこの《遺骸迷宮ボーンルインズ》の脅威はなにかと言えば。

 当然、達人級のスケルトン同士の連携もそうだが、何よりの脅威はそのである。


 他の迷宮では考えられないほどの数のスケルトンが、スケルトンジェネラルの指揮の元押し寄せる。

 私の周囲に押し寄せるスケルトンの数も、既に100を優に越えてあまりある。


 まさしく『スケルトンの軍隊』。

 それがこの《遺骸迷宮ボーンルインズ》で人類を歓迎する脅威。


 スケルトンの猛攻を刀でしのぎつつ、1体1体倒していた私の頭上に大きな魔法陣が展開する。

 攻撃を弾き迎撃しつつ視線をやれば、後方に控えるジェネラルの前に数体の杖を持ちローブを纏ったスケルトンの姿。


 この迷宮で初めて出現する魔法を扱うスケルトン、スケルトン・ウィザードだ。

 

「魔法、岩落いわおとしか?」


 ちらりと確認した限りでは、魔法陣は地属性の魔法の岩落いわおとしのものであった。

 なら放たれてからでも防ぐことは出来る。


 出来るけど、大人しく魔法を受けてやるつもりはない。

 一方向のスケルトンを蹴散らして群れを裂き、どんどん移動する。

 その度に魔法陣が展開しなおされては場所がずれて消え。


 最後にはピンポイントで私を狙撃するのを諦めたのか、スケルトン・ウィザードの正面に大きな魔法陣が展開される。

 接近しているスケルトンジェネラルの親衛隊を巻き添えにする覚悟で魔法を撃ってくる。


 そう判断した私は、スケルトンの盾や頭を踏み台にして宙に飛び上がった。

 そのまま地面に着地することなく、頭上を走って一気にスケルトン・ウィザードに接近する。


 この迷宮において、スケルトン・ジェネラルは親衛隊の数が減るまで動かない。

 だからこそ私は、護衛を蹴散らしてスケルトン・ウィザードに接近して。


 その首を魔法を放たれる前に叩き落とすことが出来た。


「さあ、かかって来たまえよ。お前らのとっておきが逝ったぞ?」


 数体のスケルトンの奥に立つ2体のスケルトン・ジェネラル。

 体躯からして3メートル以上ある規格外のスケルトンに挑発するように声をかけて、追ってきた通常個体の親衛隊スケルトンを切り裂く。


 そうやって数を減らし続けていると、残りスケルトンが20体ほどになったところでようやくスケルトン・ジェネラルが動き始めた。


「さあ、やりやおうか!!」


 咆哮のように叫ぶ私の言葉に応えるのは大上段から振り下ろされる大剣。

 これが他のモンスターとかだと雄叫びを返してくれることもあるけど、スケルトンは声帯無いからね。


 振り下ろされた大剣を受け流し、こちらから懐に入って首を狙う。

 だがもう1体のスケルトン・ジェネラルの攻撃でそれは防がれ、護衛に残っていた親衛隊も展開して囲まれるような展開となった。


 押しつぶすように攻めてくる親衛隊を受け流し、叩き潰しながら狙うのはジェネラルの首。

 別に親衛隊を全て潰してからジェネラルとタイマンをしてもいいが、自分の特訓として考えた時に、攻撃されながらも首級を狙ったほうが遥かに有用だ。


 親衛隊の数を減らし、数を偏らせ。

 踏み込んできたジェネラルが退く時にそれを追う。

 包囲網から一瞬抜け出し、ジェネラルと私の1対1の状態が数瞬成立した。


「貰ったあ!!」


 1体目のジェネラルの首を飛ばし、返す刀で両手を。

 そしてそのまま胴体を切り裂きつつ足場にして跳んで、もう1体のジェネラルに飛びつく。

 

 初撃は剣で受けられたがそのまま一瞬鍔迫り合いをした後弾き上げ、その隙に足元を駆って体勢を崩す。

 後は崩れ落ちたジェネラルに止めをさせばミッションクリアだ。


 そのまま周囲に控えていた親衛隊スケルトンも全滅させて、遺跡内は静かになった。


「ふう……楽しかった」


 やっぱり、人型で武器を使っている相手と戦っている時が一番自分の剣の技量の成長を感じられて好きだ。

 大型のモンスターとかも良いんだけど、そうなると剣の技術よりは立ち回りが求められてるようで少し感覚が違う。

 同じ技術で殺り合うからこそ、技術を感じられる。


 でも戦いは終わってしまった。

 もう一個遺跡潰そうかな。

 でも時間がかかるから制限時間越えちゃいそうだな。


 一息ついて考えていると、チャット欄にメッセージが届いた。



 :室長が『それぐらいにしておけ』って言ってます。



「はーい」

 


 言われちゃったら仕方ないね。

 今日は結構スケルトンを斬ったし、また明日も迷宮に潜る。

 楽しみは毎日あるから、一日に詰め込まなくても良いのだ。



「それじゃあ今から帰還しまーす」


 

 迷宮の入り口付近にある転移魔法陣を使って、別の迷宮へと移動する。

 第9層なんて来ているのはまだ私だけだし、上の方の層のようにギルドが設置した、ギルド本部や支部に直通の魔法陣は存在しない。

 だから帰るには、もともと迷宮内に存在する複数の魔法陣を経由して、ギルドが設置した転移魔法陣がある階層まで上がっていかなければならないのだ。


 時間をかけて移動をして、ようやく第4層でギルドに直通の転移魔法陣を使用し、ギルドに戻る。 


 その後専用の手続きをして、装備から私服に着替えて。

 そうしてようやく私は、ギルドから徒歩5分のところにある庁舎に向かった。



────────────────────────


設定変更のため、最後の場面で

「第9層に設置した専用の、ギルド直通の魔法陣で直接ギルドに帰還」

から

「まだギルドが専用の魔法陣を設置できてないので、設置されてる階層まで天然の転移魔法陣を経由して移動した後、ギルド直通の転移魔法陣を使用して帰還」

という描写に変更しました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る