「どういうことですか、会長!!」
風邪
prologue
「……そんな、どういうことですか!?」
――柊高等学校の二階、『生徒会室』のプレート。
「全く…ですからあれだけ“やらかすな”と言ったのに……」
――そこまで広くない部屋の中。
「いつもあんなんだから、誰かに恨まれるんですよ……」
――そこにアイツが倒れてた。誰かに腹部を刺されたらしい。血が大量に出ていた。
「……はぁ」
――ため息は直ぐに静寂へと変わった。
「……………………」
「……ブフッ。」
「………は」
見たくないと閉じていた目を開けてみる。目の前には確かに腹に血がべったり付いたアイツが横たわっている。
しかし、よくよく見れば胸がわずかに上下していた。
……瞬間、今までの時間がすべて馬鹿馬鹿しくなってきた。こんな奴に情けを掛けていた自分をビンタしたくなった。
「いやー、そんなに俺を心配してくれてたのかー副会長サン。嬉しいなー?」
むくりと起き上がり、自分と鼻先が触れるほどの距離でにやにやと笑う
「もうすぐハロウィンだろ?それで演劇部が劇で血糊使うってきいたからちょっと拝借してやったんだぞぉー?にしてもそんなに俺を心配してくれているとは!」
「……どういうことですか、会長!!」
私のこの一言を蓋切りに生徒会室から
――今日もまた、私は
「どういうことですか、会長!!」 風邪 @Kaze0223
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