范弘之2 宜諡曰襄墨公
「いにしえの統治者たちが風俗を正し、人倫を整えるに当たっては、節約、儉約以上に資するものがないと知っておりました。このために
近年、北地の脅威がひとまず退けられたこともあってか、再び風紀の紊乱が目立つようになり始めております。贅沢好みはとどまるところを知らず、廉恥の心も失われ、我も我もと貨殖を競うような有様については、そうした風潮の根本を叩き、絶やさねばなりません。
以上のことを踏まえ、
最終的に襄公とのみ諡されたのは、謝石伝でも書いた通りだ。
范弘之はまた、
先王所以正風俗,理人倫者,莫尚乎節儉,故夷吾受謗乎三歸,平仲流美於約己。自頃風軌陵遲,奢僭無度,廉恥不興,利競交馳,不可不深防原本,以絕其流。漢文襲弋綈之服,諸侯猶侈;武帝焚雉頭之裘,靡麗不息。良由儉德雖彰,而威禁不肅;道自我建,而刑不及物。若存罰其違,亡貶其惡,則四維必張,禮義行矣。
案諡法,因事有功曰「襄」,貪以敗官曰「墨」,宜諡曰襄墨公。
又論殷浩宜加贈諡,不得因桓溫之黜以為國典,仍多敘溫移鼎之迹。
(晋書91-7)
正論パンチで殴るおじさんだ! 「若存罰其違,亡貶其惡,則四維必張,禮義行矣。」の理屈オンリー白面書生ぶりはおさすがにござるという感じでしたが、それにしてもズバズバ切りまくってて爽快です。こうしたノリが范弘之さんにはまだまだ続きます。引き続き楽しみです。
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