　このお話は同じ作者の『シンシアとエッジ』の直接的な続編ですが、用語の説明とキャラクターの一部を除いてストーリーは独立しております。用語もなんとなく分かるようにしてありますが、ご了承ください。

　夢現（ゆめうつつ）。

　今に始まり、一瞬の後には全てが終わっているかもしれない。

　しかし誰もそれに気づかない、そんな世界の話。

　混沌が世界を覆い、秩序がその上で、魔女の鍋の中の灰汁のように表面に漂い、ようやく大地が形を成しているような不確実な世界。

　それでも人は世界にあり、生き抜いている。

　無数の未来と過去、そして数えきれぬほど数多くの世界で繰り返されている『女神の永遠の騎士』と『呪われし者』の戦いはこの世界、この時間軸でも続けられていた。

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