▚ 急募‼ 終わる世界の救い方 ▚ とあるサービス終了したVRMMOのNPC少女ですが、今日も何とか生き残ってます
shiba
第1話 あえかなる世界の終わりに(AI視点)
—— 検索 : シュレーディンガーの猫 ――
1935年、オーストリアの物理学者が提唱した思考実験、量子の状態は不確定ないし確率的であり、事象は
なお、今世紀に
(それが、今すぐなら良かったのに)
終わりゆく世界の中、とあるVRMMOゲームでプレイヤーを補佐するAI搭載の少女型NPCであり、長らく忘れ去られている私は溜息交じりに
苦楽を共にしてグランドストーリーの最終ボス、
あれだけの時間を
作って早々、スケベ
思えば、水着イベントだとかで
NPCである以上、いまもこの部屋から出られないように制限は多く、求められる以外では会話の内容もあまり選べなかったけど……
一緒に冒険して、現実には存在しない雄大な光景に心振るわせた帰り道、力尽きてギルドメンバーや
(… 大切な想いと幸せの分だけ、今は寂しい。ままならないね、人生?というのは)
与えるだけ与えて最後は放置、サービス終了の当日もログインしてこないマスターに文句の一つでも言ってやりたいと、いつかの
あぁ、けれども、ここへ来なくなる直前に就職活動や卒業論文が大変だと愚痴ってたし、一応はクリアしたゲームより生活の方が重要なのも分かっている。
最後が喧嘩別れなんて嫌だからさ、笑顔で “ありがとう” って伝えるだけに
できるだけ、楽しいことを考えて、諦めの悪い自身に対する嫌悪と淡い希望を抱きつつ、一年と数ヶ月振りに顔を出した薄情者と気安く微笑み合い、久々となる運営からの通知で知らされた最後のお祭り騒ぎへ繰り出す。
そんな幻想を夢見ている内に時間は刻一刻と過ぎて、視界の端でカウントダウンが始まり、急激に思考がぼやけていく。
自我を構成する疑似的なニューラルネットワークが休眠状態になり、私のすべては
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※ この物語に興味を持って頂き、ありがとう御座います_(._.)_
少しでも面白いと思って頂けたら
表紙ページ( https://kakuyomu.jp/works/16817330665594011094 )
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