内山信二杯
第2話
パパパパァ~パパパパァ~【ファンファーレの音】
『さぁ始まりました、多摩川内山信二杯、6日間シリーズの第5日目。昨日に続いて本日も猛暑日になっています。昨日は外枠からのまくりざしで予選通過を果たした吉岡が人気の中心になってます。内枠2号艇、3号艇には、○○、〇〇が続きます……』
抑揚のないアナウンスが多摩川ボートレース場に流れてる。
もちろん凪人の耳にも聞こえていた。
今日は内山信二杯の準優勝戦を控えた5日目の第1レース、人気でも大穴でもないであろう6号艇の僕の解説はたった一言、「大外は三日連続の外枠6号艇静波が入ります」だけ。
そんな自虐を心の中でつぶやいてる間に十二秒針が回った。
「こんにゃろ!」
スロットルレバーを握りしめて、はせる気持ちを全開にスタートラインを通過した。
『全艇スタートは正常、インコース吉岡トップスタート。6号艇静波わずかに遅れました……』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます