エロゲーとかエロ漫画の顔が上半分くらいが影で隠れているNTR種付けおじさんの正妻の息子に生まれたけど、やたらと前髪の長くて両目が隠れてる主人公に親友認定されてしまったんだが…

園業公起

第1話 モブには見えないパンチラ


 種付けおじさんが種付けた果てに生まれたのが俺です。


「母さん。お願いだから父さんと離婚してくれないか?」


「いきなり何を言ってるの?」


 種付けおじさんの息子である俺はある日ひょんなことで、この世界がエロゲーかエロマンガか何かの世界であることに気がついてしまった。正直に言って物心ついたときからおかしいと思っていたのだ。だって父さんの顔の上半分が影で隠れていつも見えなかったし、生まれたときからみんな18歳以上だったし。ちなみに俺は現在学園2年生の34歳(マイナス18歳しよう!)である。学園て何?高●じゃないの?●校あれ?伏字?世界の修正力?!女子●生!女子校生?!女子●校生!!??


「まさか反抗期って奴かしら?パパの何かが嫌なら教えて頂戴。ちゃんとお母さんがパパに言ってあげるからね」


「何かが嫌っていうか、何もかもが嫌なんだけど…」


 種付けおじさんをパパとか呼ぶのホントやめて欲しい。


「てかまず母さんが父さんのことをパパって呼ぶのがもうイヤかな。正直に言って気持ち悪い」


「でも昔から。それこそあなたが生まれる前からパパのことはパパって呼んでたし」


「なにそれどういうこと?!どんな関係?!」


「当時の私はどこに出しても恥ずかしいメスガキだったわ。ざぁっこざっぁこって幼馴染の童貞を煽りながらパパ活に勤しむようなビッチだったの」


「うわぁ。知りたくなかったんだけど…うわ。母親がビッチだったとかけっこうダメージ入るんだけど。うっごご」


「勘違いしないでよね!わたしのパパ活はデートだけでエッチとかしない処女ビッチだったのよ!」


「処女だったら許されると思うなよ。パパ活で『女』売ってる時点でビッチだし、そんな女の子供だなんて十分ショックだよ」


 種付けおじさんの妻だけあってこの女もまともじゃなかった。


「でも処女だったのよ。パパに出会うまでは…あの日のことは今でも覚えてる…いつも通り痴漢冤罪でカツアゲしてたときのことだったわ」


「やめて。息子として、なにより男として母親なのにあんたのことをまったく尊敬できなくなったよ」


 なにこいつマジもんのビッチ嫌な女じゃん。


「私はさえないけどお金持ってそうなパパをターゲットにしたわ。そして電車の中で体をくっつけて冤罪被せようとしたら…いつのまにか駅のトイレでわからせられてた・・・・・・・の…」


「何が起きたの?!その間が逆に気になるんだけど?!」


「さぁ。わかっているのはそのとき私がどうしようもないほどの雌だってわかったことだけね」


 母はうっとりと顔を赤く染めて瞳を濡らしていやらしいメスの顔をしていた。


「それから私はパパに毎日わからせられたの。そして優しい(女の求める優しさではない)だけがとりえでビッチの頭と股が緩いだけの行動をピュアだと解釈して聖女扱いする自分は他の男とは違うんだぜって思いこんでそうな弱者男性的理解のある彼くん系幼馴染の前でパパとBSSNTR種付けエッチをしてあなたがデキて責任取って結婚したのよ」


「やめて。自分が誰かの脳を破壊して生まれた存在だなんて信じたくない…」


 思った以上に罪深い誕生譚だった。クリスマスベイビーの方がまだましだようぅ。


「とにかくさあ。父さんのそういうところが嫌なのよ。種付けおじさんがその時だけならまだ許せるよ。でも母さんと結婚してからもまだ続けてるんでしょ。今もきっとどこかでやってるわけでさあ…」


「やめて!あの人が他の女を抱いてることを思い出させないで!!」


「ほら。浮気されてるわけでしょ。離婚しよ?ね?」


「そう今頃。どこかでパパは私以外の女をわからせている。そして種付けプレスしておぎゃーおぎゃー…くやじいぃいいいいい!!」


 今俺は嫌なことに気がついてしまった。母の顔がまだ雌色のままだということに。本気で悔しそうにしているのに、さっきからこの女太ももをもぞもぞと擦らせているのである。


「おい。おい。まだ俺を失望させるのか?ママビッチ?」


「…仲直りエッチって燃えるのよね…。体の芯から震えて悔しくて悔しくて。でもこの男が私のご主人様なんだってわからせられて…うっ!想像だけで妊娠しそう!おぇ!みかん!みかん食べたい!!」


「種付けおじさん相手に想像妊娠とか上級プレイ過ぎてついていけない…」


「はぁ。早く帰ってこないかしら…パパ…ふぅ…」


 まるで恋する乙女のように可愛らしい笑みを浮かべて母は窓の外を眺める。窓の外には大都会岡山の眺望が広がっていた。俺たちは3000万人が住む大都会岡山の一等地のタワマンの最上階で生活している。種付けおじさんはなぜか社会的に信用されている上に、すごくお金持ちだ。


「ただいま」


 よく知っている声がした。父さんの聲だ。俺と母さんは玄関まで出迎えに行く。


「おかえりなさいませご主人様」


 母さんは土下座で父さんをお出迎えする。


「ごはんにしますか?お風呂にしますか?それとも…危険日の私に種付けしてくださいパパぁ!!」


 母さんは父さんに抱き着く。父さんの上半分が陰で隠れた顔の口元だけがニヤリと歪む。


「息子の前ではしたない女だな。いいだろう。お前がどうしようもない程淫乱な孕みたがりの雌だとわからせてやろう」


 そして二人はベットルームへと行ってしまった。


「お”おお”っ!う”(以下検閲ぴーーーーーーーーーーーーーー)」


 これ以上の音を流したらヤバそうなので、俺は心の中でそっと種付けASMRをそっとミュートする。


「お兄ちゃん!ぱぱとままはどこ?!」「ねぇねぇママは?パパと何してるの?」「あたしもパパと一緒に遊びたいようぅ!」「なんでままはトドみたいな声で鳴いてるの?」


 母さんに似た妹たちと弟たちがベットルームから聞こえるおぼ声に興味津々だけど。いくらこの子たちが18歳以上とは言えどもさすがに教えられない。


「はーい。今日はみんなの大好きなハンバーグだよーさあご飯にしようねぇー」


「「「「わーい!」」」」


 聞き分けの良い子供たちでよかった。弟たちと妹たちだけは絶対に守る。そう心に誓ったのだ。











 大都会岡山にはたくさんの『学園』がある。俺は府立大岡山だいおかやま学園に通っている。白いブレザーが特徴的でトマト料理とか食べたらヤバい制服が特徴の学校だ。ちなみに中のシャツは黒。おシャンティ。この学園の特色と言えば学食でのパン買い競争だ。ドスやら9mmX19の拳銃を持ち出すくらいならまだましな方で最近は人型兵器や魔法少女や魔術師、超能力者、呪術師、陰陽師、ダンジョン配信業者等々らしき奴らまで参戦してきて収集がつかなくなっている。銃弾飛び交い地雷原を突破して何とかパンを飼うことに成功した俺はクラスに戻って級友たちにパンを配る。


「お前がいなきゃ昼にパンは食えねぇ!ありがとう本当にありがとう!」


「コッペパン美味しいようぅ」


 飢えた級友たちはパンをまるでいけない葉っぱにハマったジャンキーの如く貪り食っている。こいつらの食べっぷりはキモいが代わりに学食の食券をくれるのでとてもありがたい。


「うん!この学園は絶対におかしい!」


 この学園は絶対におかしい。生徒会が凄まじい権力を有しているし、風紀委員がいつも不良たちを暴力でもって弾圧している。そして写真部が肖像権を無視してせいせいAIで作った学園の美少女たちの写真を闇市で売りさばいているのだ。


「そこ!スカート丈が短いぞ!!」


「ち!これくらいべつによくないぃ?!」


 黒髪ロングの清楚系で絶対にNTRなさそうな意思の強さを持っていそうで多分すぐに堕ちそうな風紀員が自分のスカート丈の短さを棚に上げて、明らかにパパ活とチャラ男たちとの愛のないセックスに明け暮れていそうで実は処女でーすうぇいいいなギャルのスカートの長さを注意していた。どっちもすごくスカートが短いです。絶対パンツ見えそうだよね。って思ったので。その場で俺はリンボーダンスして頭を地面すれすれまで持っていってスカートを覗きみたけど、二人のスカートから謎の靄が噴出してきてパンツは見えなかった。そこは光が差すのじゃダメなの?蒸れない?蒸れない?


「やはりおかしい。可愛い子のパンツは例外なく覗けない…。これは処女厨へのあからさまな配慮!」


 この学校ではかわいい子のブラ透け、ブラちら、パンチラ等々が絶対に見えない仕様になっている。逆にかわいくない子はいくらでも覗けるし見える。だけどどこにでも例外がいる。


「さいてー!だいきらい!」


「ぶろおおおおおお!!」


 癖になりそうな甘ったるいツンデレボイスの女の子が前髪がとても長くて両目が隠れてしまっている男子生徒にシャレにならない筋力でもって思い切りパンチをぶちかましていた。その結果前髪の長い男子はトラックに轢かれたみたいに吹っ飛ばされて、さっきのギャルと風紀委員の女子二人に衝突した。そして右手にギャルの尻、左手に風紀委員のおっぱいが触れている状態になった。なお俺からはギャルのパンツは宙になぜか投影されているギャルのちびキャラのイラストで見えない。


「あー。あいつが絶対に主人公だー。…媚びうっとこ」


 俺はもみくちゃになってとうとうモザイクがかかった三人に向かって手を差し伸べる。その手を男子がつかん感触があったので引っ張る。


「大丈夫か?」


「あ、ありがとう!助かったよ」


 前髪の長いメカクレ少年は俺にお礼を言った。


「お前大丈夫?なんかすごい距離をぶっ飛ばされたみたいだけど」


「大丈夫!僕は殴られるのになれてるからね!」


 児相に駆け込め。その言葉を飲み込んだ俺はきっと偉いと思う。


「そ、そっか。すごいな。はは」


 常識人の俺はドン引きである。まあとりあえず媚びは売っておいた。これで何かあってもきっと何とかなる!







 大都会岡山は広い。世界有数の大都会であるこの都市の闇は深い。だから俺はまっすぐに家に帰った。


「おかえりなさい。ところでこれ見てくれる?」


 母さんは謎の写真を見せてきた。そこにはおぎゃーなエコーが映っている。


「え…嘘だろ…」


「孕ませられちゃったわ」


 マジかよ…。生でいいのはビールだけだろ!!


「私いいお母さんになれるかな?」


「六人目の子供だろうが!何言ってんだよおめぇはようぅ!」


 むしろいままで母親の自覚とかなかったのかな?とんだビッチだな。


「はぁ。でもとりあえずおめでとう」


「うん。ありがとうね」


 まあ母は幸せそうだ。今しばらくは種付けおじさんと親子してもいいのかもしれない。そう思ったのだ。


























































 父さんがやたらと前髪の長い少年に殺されてしまうあの日までは。
















****作者のひとり言****


カクヨムコン9に出品予定の作品です!


ダンジョン配信が跳梁跋扈しぶっちゃけ四面楚歌ですが、ノリとグルーブ感とエモで現代ファンタジーやりますのでよろしくお願いいたします!




(*´з`)種付けおじさんラブ

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