寝取られる位なら…この復讐は誰にも知られずに侵攻する!

石のやっさん

第1話 タイムリープ 決意

私の名前は裕子。


今の旦那と22歳の時に結婚して今27歳、結婚5年目の主婦だ。


夫の和也に過去に熱烈なプロポーズを受け、結婚。


普通に順風満帆に過ごして来たはずなんだけど…


「今、なんて言ったの?」


「頼む、陽子との間に子供が出来た、済まないが離婚してくれないか?」


陽子というのは夫の年下の部下で確か22歳の女の子だ。


前に一回会社のバーベキューパーティで挨拶された事がある。


此処暫く残業が多かったり、出張が多いと思ったら、まさか浮気したなんて信じられないわ。


「あなた、何を言っているの…」


「すまない…」


冷え切った目…私に全く関心が無い。


言葉では謝っているが、誠意なんて全く無い…


好きだった美容の仕事をも辞めて…尽くして来た…それがこの仕打ちなの…


頭の中が真っ白になる…


「あははははっ、なにそれ…」


「おい、裕子…おい…」


体から力が抜けふらついた私はそのまま盛大に転んだ。


ガツンと鈍い音がして、頭が痛くなった。


そして、目の前が真っ赤になり…私は意識を手放した。



◆◆◆


「痛い…頭にたんこぶが出来ているわ」


たんこぶ?


私はさっき浮気の話を聞いて眩暈がしてテーブルに頭をぶつけたのよね…


視界が真っ赤になったから、かなりの大怪我をした筈なんだけど…


こんな、たんこぶで、済むはずはないわ。


「しかし、痛いわ、涙が出てきちゃった」


あれ、可笑しいわ…処分して買い換えた筈の大型のテレビが、前の32型のテレビになっている。


私のノートパソコンも昔のだし…家具もセンスの無い昔のだ…


夢でも見ているのかしら?


ノートパソコンを開くと…20××/10/20と右下に書かれていて…嘘、OSが10だ…


まさかね…


洗面所まで行き、鏡を覗き込むと…そこには少し若い私が居た。


となると…今は…いつなのか…


さっきのPCの日時が正しい事になる。


あれが正しい月日なら、22歳…新婚当時だ。


はぁ~どうせ、過去にタイムスリップするなら、もう少し前、結婚前にしてくれれば良かったのに…


5年後、私は不倫をされた上に捨てられる。


どうすれば良い?


一生懸命更に尽くして捨てられないようにする?


私はかなり尽くしてきたわ。


これ以上は、無理…続かない。


それならどうする?


あれだけ尽くして捨てられたんだもの…仕返ししても良い筈よね。


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