第4話 温室

 街の指定公園の温室は、入り口のドアが開け放たれていた。やった! とばかりに中の色とりどりの鳥が逃げて、やっぱり寒い、と温室に帰ってくる。

 ここの鳥に化けて潜り込み暖を取るのが趣味の魔女ヤガーを探したが、鳥達が案内してくれた先には、首だけになった鳥が眠っていた。年寄りだから、生首になる衝撃に耐えられなかったようだ。

 眠る小さな鳥をくわえていって、近くの森に埋めると、鳥達が集まってきて、悲しい歌を歌ってくれた。

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