第3話 だんまり

 街の方にも寄ってみる。薬草の卸販売をしている魔女タルトタタンは、ほっかむりして商品棚の陰に隠れていた。

 初めはだんまりだったが、やがて息を吐くように話し始めた。とてもヤバい奴らが来たが、ここの店主は魔女じゃないし買い出しに出かけていると店員達が庇ってくれて、胴体と首は繋がったままらしい。

 首だけになったマルメイソンに、コロコロして案外可愛いねえと言うので、飛ぶのも疲れてきたの、と応える。

 一休みして、飴をもらった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る