三位一体 黄貴丸!

 そしてさい、スセリはかってう。


貴女あなたかくごとがアラハバキにかんすることならにすることい。このたちほうひどしっぱいをしてるんだから」


 スセリがそううと、ねらわれていないようつづける。


「ひっでぇな、そのとおりだけどさ」


 そのことだいりゅうじんねらいがリュウジャマルわると、さらたい耀ようつづけてう。


てんまることからするとぶんさんのこころがこのロボットにようしてるはずなんだ」

「スセリのったことほんとうよ! わたしたちだっでもんだいこしたの、だからさんをめたりしないわ」


 そしてがそううと、ほくつづける。


「おねがい、かくしていることおしえて!」


 さいかおるすこ躊躇ためらいながら、けれどすこちからつよう。


たすけてください、さん!」


 かおることどうに、だいりゅうじんうごきがにぶる。


うごきがにぶった……、かくまった?」


 もうひとぶんにそうくと、くびよこってはなす。


かりません、でもたよってくれた従姉弟いとこやそのともだちぐらいには……」


 そこまでったしんきゅうをし、そとかおるたちかってう。


「ごめんなさい。はなしはあとでキチンとします、だからいまだいりゅうじんを!」


 だいりゅうじんうごきがにぶり、こといたスセリはかんがえる。


こころなおしたみたいね…… ゆうかのじょのみがるとったところかしらね、あとは……)


 そうかんがえながら、スセリはようたちさんにんしきう。


みんないまならてきれる。がったいよ」


 スセリのことどうようたちさんにんは、だいりゅうじんからおみはなしてきょり、あつまったががったいかたからずこまる。


がったいっても、どうするんだよ!」


 そうように、たい耀ようかえす。


ぼくわけいだろう!」

「こうときアニメとかとくさつだと、せいさくしゃとかちからおしえてくれるんだけど?」


 ほくがそうってさんにんなやんでいると、ようたちあたまにオモイカネのねんひびく。


(「どもたちよ、がったいしない!」)


 そのオモイカネのねんすこしムッとし、ようすこつよめにおおごえかえす。


「だって、らねぇものはやりようがねぇ!」


 ようのこのこといて、たいようもオモイカネにすこつよめにおおごえう。


「オモイカネがしたんだ、せきにんってかんがえたらどうだ。しきかみさまなんだろう?」

「そうだよ、せきにん!」


 さらほくにもおおごえおこられ、オモイカネはおもう。


せきにん…… アマテラスさまたるわたしが……)


 プライドをきずけられ、どもたちからのめいばんかいするために、オモイカネはのうをフルかいてんさせがったいほうほうおもく。


どうたいからぜん……、うでげるところまで、それとすねからしたぜんせいするロウオウマルいだろう。なかくうちゅうためホウオウマルつばさひつよう。そしてそれらをうごかすのはせいめいぶきリュウジャマルい。そうおもいながらこころひとつにし、臣器おみきめいれいすれば如何どうにかる」


 おおごえでそうったオモイカネに、たい耀ようあきれたようおおごえかえす。


「どうにかるって、オモイカネ……」


 しかしオモイカネはものすごに、おおごえう。


こまかいことかんがえるな! われわれほんしつわらなければなんにでも姿すがたえる、るとおもえばわれるのだ。かたちわらぬのが臣器おみきなら、臣器おみきとはべつのモノとすればい。たいりくどうきょう使つかうのはほんだが…… ほうたましいものまれしくにしたきょじん、そのさんいったい…… こうまる!」


 オモイカネのはなしをき、ようすこかんがえてからう。


「……かった、やってるぞふたとも!」


((!))


 ようにそうったので、ほくたい耀ようおどろく。


「どうしたのさようくんきゅうに!」


 ほくようにそうくと、ようずかしそうにかえす。


をあのままにはねぇだろう! ちかけるのもあぶねぇし」

かった、やろう!」


 たい耀ようにそううと、ほくへんをする。


かった!」

(「イメージはとういつしたほういだろう」)


 オモイカネがそうねんさんにんおくってたが、たい耀ようようほくに、つうしんのうだいあんていあんする。


「いや、ぼくほくかんがえよう。ようはこううのにがだし」

たしかにそのほういかも。じゃぁリュウジャマルそうするイメージで。ようくんどうたいりゅうじゃかおじゃだからはずれるようにしといて」


 ほくようにそうせつめいすると、こんたい耀ようほくう。


「それならホウオウマルあまぶんは、あしかたパーツとかぶとにするからなほく

「OK、それじゃあくよ……」


「「がったいだ!」」


 がいにノリノリなほくたい耀ようどうにそううと、ようはそれにもんっておみがったいはじまる。


「おまえなぁ!」


 まずリュウジャマルロウオウマルちゅうき、けものかおほんたいからぶん

 ロウオウマルあしたたまれ、ももところから90かいてん

 そのあとどうたいよんぶんかつリュウジャマルあしがったい

 ホウオウマルほうおうあたまのフサフサをしたぶんかぶとようぶんし、おなようももぶんからりょうあしほんたいからぶん

 ぶんしたりょうあしは、ももぶんつめぶんしゅうのうされリュウジャマルかたがったい

 それとどうホウオウマルほんたいは、くびところからうしろにがり、きょうふくパーツとなかつばさまとまったパーツにぶん

 ホウオウマルきょうふく左右さゆうれてあしパーツにり、ロウオウマルからてんじたあしパーツのしたがったい

 さらホウオウマルなかつばさまとまったパーツがリュウジャマルなかがったいすると、ロウオウマルかおロウオウマルどうたいまえがわがったい

 ロウオウマルからてんじたりょうぜんわんパーツからあらたなりょうしゅつげんすると、ホウオウマルからぶんしたかぶとパーツをかぶり、のこったリュウジャマルけものかおたてにしてひだりち、みぎどうりんけんつととうしんが1.5ばいがったいしゅうりょうする。

 それとどうようまえたてあらわれ、ようはそれを使つかむ。


みながったい上手うまった。あとてきうごきをめるだけだ」


 しんまんまんおおごえでそうったオモイカネとはうらはらに、スセリはこうまるごんおどろきながらめており、かくれてているときはクスクスわらいっしょみおはスセリどうようごんおどろきながらめていた。


(まさかほんとうがったいするなんて…… いや、わすちがったかんがえをしていたのはわたしほうか。これならしんヒルコを……)


 スセリがそんなことかんがえているころこうまるうちではたい耀ようつうしんのうようはなけている。


ようこうまるうごきはおまえまかせた。ぼくこうせいぎょをやる」

「それじゃボクは、ロウオウマルちからるだけこうどうじょをするよ」


 ほくがそうつづけると、よううなずう。


かった」


 そしてかってつづける。


ものすごれるかもしれないからかくしろよ」

かりました…… それとおそいんですよ」


 がそううと、こうまるだいりゅうじんけんみぎうでかってかるが……


  ガキン 

   ミシ ミシ


 こうこうげきうごきが上手うまわず、だいりゅうじんたてこうげきめられた。


「おいたい耀よう!」


 そうたい耀よう文句もんくようだが、ぎゃくたい耀よう文句もんくかえされる。


「ぶっつけほんばんなんだから、もんうな!」

「だったらボクが!」


 ほくがそううとめんからせいせいされたきんぞくやいばが、そらだいりゅうじんあしけてきゅうげきびてく。


  ガシャン


 そしてそのやいばだいりゅうじんあしつらぬくと、だいりゅうじんたいせいくずし、そのえいきょうどうりんけんだいりゅうじんたてからはずれ、こうまるからりのようじょうたいわる。

 たい耀ようはそのようかくにんすると、ようつうしんのうす。


あいたてげろよう!」

「てりゃ!」


 ようたい耀ようわれたとおり、そうさけびながらかくけんをややななうえげ、おうまるだいりゅうじんたてどうりんけんげる。


  ガッコン


 おうまるげで、さらたいせいくずしただいりゅうじんみぎうでねらって、ようかくけんろす。

 

「うりゃぁぁぁぁ!」


  ガキュウン

   ドガゴン


 するとどうりんけんだいりゅうじんみぎうでとし、とされたみぎうでめんちた。


「もういっちょう!」


 さらようはそうってひるがえしながらかくけんすいへいぎ、こうまるどうりんけんだいりゅうじんあしからだからはなすと、ほくだいりゅうじんあしさったきんぞくやいばし、だいりゅうじんあしじょうらっする。


  ガキュウン

   ズドガゴン


あとひだりうでつぶせば、こうる」


 たい耀ようがそううと、ほくかえす。


「でもあのたてはどうするの、さっきけんめられたけど?」

「あっ、そうか?」


 ほくことで、ようはそうってあることおもす。


スーパーどうりんけん!」


 ようこうまるけんにそうまえけてから、だいりゅうじんひだりうでかる。

 そのこうげきだいりゅうじんたてめるが……


  ミシミシ

   ミシミシ

    ドバキン


 たてどうりんけんこうでボロボロにれっしてき、こわされた。


「やっぱり。リュウジャマルじゃなくてこうまるけんだから、まえあらためてけないとまえこううすいんだ」


 わったようが、だいりゅうじんひだりうでねらってさいかる。


「これで、さいだ!」


  ガキュウン

   ズドガゴン


 ようがそうさけび、こうまるだいりゅうじんひだりうでとすと、そのままどうりんけんたてて、だいりゅうじんりょうよくりょうつかんでうごけないようにした。


わったぞ。このロボット、むねからビームとかないよな?」


 ようにそうわれ、へんかえす。


どうるいは、あやまってってがいそうだったのでかんがえてません」

「それじゃあとたのむ」


 そう言ったようほくはなしかける。


いちはどうなることかとおもったけど、どうにかわったね」

ぼくたちは、はんぶんぐらいげてたがするけど?」


 あきれたように、ほくにそうったたい耀ようたいし、ようほくはクスクスわらう。



 ★★★★



 いっけんわりいえもどったみおは、ときぶんきょうりょくしてしいとわれなやんでいた。

 ぶんにはるはずがないとおもいと、やってみたいともおもちのあいだで……

 それが、たいれないおんなからのことったとしても。

 それはぶんたい耀ようたちにとってめいわくことだとかいしながら。

 みおは、ときていあんきょするちもまったくいてない。

 かのじょきょうしんかないことるが……


貴女あなたにあのたちおなじモノをあげる。だからわたしためともだちたたかってちょうだい


 それじょうに、かのじょからもらったことりょくてきだったのだ。



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