物言わぬ人
「おやすみ」
返事はない。
電気を消す。途端、彼女の顔が見えなくなる。隣にいるはずなのに、とても遠くにいるみたいで少しだけ不安になる。
もう眠っている彼女の横顔に手を添える。頭を撫でる。
明日もどうか、よろしくね。
こんな頼りない僕だけど、
あなたのことを世界で一番愛してる。
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