【人物紹介】

金森響（かなもりひびき）

水晶高校の一年生で本作の主人公。気が強く、勢いで行動しがちだが、お人好しで何だかんだと困っている人を放っておけない側面がある。また、攻撃的な人間には反撃できるが、清川のように優しく、気の弱い人間にはむしろ気を遣ってしまうタイプ。怒りっぽいがあまり根に持たない性格で、サッパリとしている。赤崎怜のことは厄介な知り合いくらいに捉えている。時折、不思議な生物「マボロシ」を見ることが出来るが、能力は微妙で曖昧、力も弱いのでパッとしない側面がある。自身の金髪や力の強弱などについてバカにされると怒る。

清川藍（きよかわあい）

　水晶高校の一年生で、金森のクラスメート。気弱で大人しい、引っ込み思案な性格をしている。凛とした高嶺の花として周囲から遠巻きにされていた彼女だが、ひょんなことから守護者の存在を知り、金森たちと友人になったことで、明るく、本来の子供っぽい自分を取り戻していく。また、泣き虫でモジモジとした性格だが、気心の知れた人間には自分の意思を伝えられるため、金森たちとの交友関係において、ストレスは感じていないもよう。お友達とお揃いの物や、リア充イベントに興味があるようだ。なお、疎遠になってしまった母と関わり直すため、努力中。

赤崎怜（あかざきれい）

　水晶高校の一年生で、金森たちとは別クラス。強めの中二病で、両腕や足にグルグルと包帯を巻き、制服でないのに学ランを羽織り、ロングブーツを履いて登校しているので、学校の話題を定期的に独り占めしている。異常なセンスを持っているが、本人は本気で格好良いと思っているようだ。長らくボッチだったので、金森たちを仲間と認定し、しょっちゅう彼女らのもとに遊びに来る。金森を相棒にしたいのだが認めてもらえない日々が続いており、嫌われてるのか？　と思う日もあるが、そんな時は「ケンカするほど仲が良い」という言葉で誤魔化し、心の安寧をはかっている。清川や守護者とは普通に友達。ちなみに、金森と同様にマボロシを見る能力などがあり、力も金森よりもずっと強いので、必ずしも中二病とは言い切れない。

守護者（しゅごしゃ）

　お化けとも何ともつかない不思議な存在、マボロシで、普通の人間には姿を見ることが出来ない。清川にもその姿を見ることはできない。一切、清川に認識されていないにもかかわらず、彼女が幼い頃から守護を続けており、清川のことは我が子のように大切にしている。清川に認識され、関わり合うことの出来る今が大切。金森たちのことも友人として大切に思っており、優しい性格をしている。清川の、ジャンクフードやコンビニ弁当を食べる回数を減らしたいと思っており、料理の勉強を始めている。ちなみに、暇つぶしを兼ねて清川と一緒に授業を受けることや、クラスの生徒を観察するのが趣味。

　半透明の猫

　少し前から赤崎の側をうろついている猫。かなり弱っており、このままでは消滅してしまうというが……

　謎の少年

　博士を名乗る、正体不明の謎の少年。子供っぽいが大人びていて、なんとも掴みどころがない。守護者の知り合いのようだが、遠足先の海に突然現れ、清川と守護者を誘拐してしまう。守護者を人魚姫、清川を王子さま、と呼び、「王子さま」を嫌う彼には、何やら切ない過去があるようだが……