江戸初期の吉原で起こる怪事件を処理して行く時雨太夫命のやり取りの刹那に輝く姿は凄絶に美しい。
時代物ということで一見難しい文体に見えつつ、読んでいくと文章のテンポが良くて、むしろ非常に読みやすかったです。やや残酷とも取れる描写も含めて、作品全体に殺伐としたかっこよさがあり、個人的にはとても好きです!