第3話ロータックルで、命懸け

馬鹿正直な僕は実行した。

身を屈め!大鵬の両膝を!


大鵬が眼前だ!


バカでかい!



両膝を!


足が太い!


両膝を締め上げる!


飛び込んだ!


右膝が口に食い込む!


反動で頭部が右へ弾け跳んだ!


後頭部が左膝で強打された!


止まらない!


前歯が2本、バキバキに折れた!


「戦みたいやなコイツ」


そう思った3分後、


ザッバーン!バケツからの水で意識を取り戻した僕に「君の名前分かるか!?」


「いぬ・・・。」


「ここは何処や?」


「菊水山」

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