質問企画の回答
【自主企画】質問集 vol.3 -作者について-【宇田川キャリー様】
【自主企画】
宇田川 キャリー様「質問集 vol.3 -作者について-」
https://kakuyomu.jp/works/16817330663723054827/episodes/16817330664191926507
【Q1】ペンネームと、その由来または込めた思いなどありましたら教えて下さい。
現在は、蘆蕭雪と名乗っています。
名前の由来は、江戸時代の画師の長澤蘆雪と曾我蕭白から。どちらも「奇想の画師」として知られている人物ですが、実際に展覧会で作品を見て感銘を受けました。型に囚われがちな形式を遵守したがる性分なので、彼らの豪胆な作風を見習いたいとの自戒と憧憬を込めています。
【Q2】小説を書き始めたのはいつ、どんなきっかけでしたか?
高校生の頃、現実逃避の手段として書き始めました。
空想や妄想に耽りがちな子供だったのですが、その延長線上として小説の形態で言語化するようになりました。ままありがちな理由で、なんの面白味もない経緯ながら、趣味としては息の長いものとして愛着があります。
【Q3】処女作の作品名とおおまかな内容を教えて下さい。
昔のことなので、処女作のことはほとんど覚えていません。
確か、当時ハマっていた、ある作家の掌編集に影響を受けていたように思います。口語に近い文体を真似たい、との考えから習作を量産していたのではないかと。女子高生が主人公だったことは記憶しています。登場人物たちに接点がある、数千字程度の掌編の連作をいくつか書いたうちのひとつでした。同級生がメールで感想をくれたことだけは確かです。
【Q4】わりと簡単に書けたと思う作品名と大まかな内容を教えて下さい。
公開作品のなかでは、中編の「破瓜より懸想」が安産でした。
前作「白魚舟と往く」の対になるよう、人物やコンセプトや物語の構成を考えたことが大きな要因です。母親の過干渉、家庭内不和に苦しむ主人公が、新たな環境で人間関係を修繕・再構築していく物語でした。元子役の少年が、名古屋で「はとこ」の青年と暮らしながら自分を見つけ直す過程を描いています。
【Q5】なかなか筆が進まず、苦心したと思う作品名とその理由を教えて下さい。
現時点では、該当する作品が見当たりませんでした。
ただ、今執筆中の作品は、主題をプロットに落とし込む過程で躓いています。
【Q6】主にどんな時に執筆していますか?
進行予定に沿って、書ける時間を見つけて、という感じです。
人がいると気が散るので、静かな時間帯を狙って執筆に取り組みます。
【Q7】例えば、連載を完結させてから徐々に公開したり、1話出来上がるごとに公開したり、投稿する曜日を決めていたり……。
カクヨムに投稿するにあたって、ご自身の中のモットーやスタイルやルールはありますか?
作品を完成させた後、数回は推敲を重ねてから公開します。
主にwordを使っての執筆ですが、カクヨムでも並行して下書き保存をしています。縦書きの原稿と、画面で見た際の印象が異なるため、句読点の位置や段落ごとの文量の調整を心掛けるようになりました。クラウド保存のかわりに、下書き機能を活用している面もあります。
公開日は、週に2回、水曜日と土曜日の夕方が多いです。
【Q8】どんなジャンル/系統の作品が得意ですか?
幻想、耽美、怪奇、推理小説に傾倒していました。
現在は純文学寄りの現代ドラマを多く書いていますが、上記の系統の作品に比べると主題や文体を選びにくいように感じます。ある意味では、苦手の克服に注力していると言えるかもしれません。本当は字数の少ない幻想小説などのほうが筆が乗りやすい傾向にあります。
【Q9】有名・無名問わず、影響を受けた作家はいますか?(小説家に限らず)
文豪:萩原朔太郎、泉鏡花
現代作家:山尾悠子、宮木あや子、諏訪哲史、柳広司、伊藤計劃、古川日出男
最近の作品は、あまり影響が見られないものが多いのですが……。
【Q10】今後書いてみたい題材やジャンル、挑戦したいテーマ、構想など、執筆活動において近い将来の希望・願望・意欲などを教えて下さい。
直近の目標はエッセイへの挑戦かなと思います。
小説であれば、幻想掌編集のようなものを手掛けたいです。最優先は「白魚舟と往く」の続編で、完結を目指して執筆に励みたいと思っています。いまだ未踏のジャンルも多いので、蘆雪や蕭白のような豪胆さを忘れず初心に戻りたいですね。
遅ればせながら、ご質問に答えさせていただきました。
素敵な企画をありがとうございました。
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