PINK ROSE
はる
プロローグ
終戦の鐘が戦場に鳴り響く。
それは、ヴァンパイア女王の死を意味する。
「本当にこれで、いいのか?」
ある男は赤髪の先頭の女性に向かって言った。
背後には、もう一人。マントを全身に纏い深くフードを被って、顔を隠しながら、布に包まれ大事に抱えた赤子を持つ者。
「女王は人間との共存を望んだの。辛くとも悲しくても痛くても、それは、永遠には続かない。」
光が殆ど射さない。厚い灰色の雲が覆う薄暗い空を見て赤髪の女性は一筋の涙を流した。
「必ず終わりが来て、幸せが来る。だから、諦めないで生きて。それが、女王の最後の言葉よ。」
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