第2話 バレー部の女の子に馬鹿にされる

 「秋葉~!あいつらに何かされなかったか?」


 担任の松村が秋葉に駆け寄る。


 「いえ、何にもされてないです.....」


 秋葉は軽く否定して、その場をソソクサと立ち去った。


 秋葉は喉が渇いたのでウォータークーラーの水を飲む。


 「あんたって、本当、情けないわね!」


 秋葉の後ろから女の子の声が聞こえてきた。


 後ろを振り向くと長身の広瀬すずの様なルックスをしたクラスメートの酒井が立っていた。


 この酒井という女子はバレー部のエース的存在で長身で広瀬すずの様なルックスをしている美少女なので、全学年の男子の間では憧れの存在である。


 だが、男勝りで強気なバレー女子の酒井は、どういう訳か、イジメられっ子の俺にやたらと絡んでくるのだ...................


 「えっ???」


 秋葉は女子とまともに喋った事が無いからなのか戸惑っている素振りを見せる。


 「あんな不良連中さ〜ちょっと言い返したら、あんなに、あんたの事をからかってなんか来ないわよ!」


 「黙ってオドオドした態度を取るから調子に乗るのよ!」


 酒井はキツい口調で秋葉を攻め立てて言う。


 「あ....忠告....ありがとう....」


 秋葉は酒井に向かって感謝の言葉を口にする。


 「別に...お礼なんか言わなくてもいいわよ!」


 「私は、あんたみたいな軟弱な男が嫌いなだけでさ〜!」


 酒井は少し顔を赤らめながら言う。


 「まったくも〜あんたのお爺ちゃんは、めっちゃ偉大な人なのに〜」


 「あんたはお爺ちゃんの血は引いてるわけ〜?」


 酒井はため息をついて嘆いた。


 「偉大なお爺ちゃん?」


 秋葉は酒井の言葉を聞いて首を傾げた。


 「俺のお爺ちゃんって温厚で一日中新聞や相撲中継を見たり、外の公園で風景写真をカメラで撮ったりする平凡な爺ちゃんだよな〜???」


 


 


 


 


 

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