転生して最強合気道家になるぞ~
毛利直人
第1話 暗黒高校生活を強制リセット!
「秋葉、金を出せよ~」
高校の体育館の裏で3人の不良が1人の少年を囲んで威圧している。
「学校の帰りにゲーセンで格闘ゲームしたいから金がいるんだよ~」
「俺ら、今金欠でゲーセン行く金が無いわけ、分か~る!」
3人の不良は気弱そうな少年の胸ぐらを掴んで、ひたすら金銭を恫喝している。
「え~、もうお金なんかないよ」
「この前は親から盗んできた、お金を渡したし、貯金だって全部吐き出す位、君らに渡しただろ~」
少年は胸ぐらを掴まれながら半泣きの表情で許しを懇願している。
「うるせー、このウジ虫秋葉が~!」
少年の胸ぐらを掴んでいるリーダー格の不良が右拳を後ろに引く。
「バキッ!」
リーダー格の不良は少年を顔の寸前で止めようとしたが誤って少年の顎をパンチで打ち抜いてしまった。
少年は体育館の裏口の壁に後頭部を強打した。
「ヤベえ、やり過ぎた!」
「新ちゃん、まともに秋葉の顎に入っちまったぞ!」
「おい、こいつ今、息してねえぞ!」
事態の深刻さを感じたのか、3人の不良が口々に叫ぶ。
「周りには誰もいねえな!」
「誰にも見られてねえな!」
「おい、みんな、早いとこ逃げるぞ!」
3人の不良は急いで一目散に走って逃げていく。
「頭が割れる程、痛い!」
「目の前の視界が歪んできた!」
「俺、死ぬのか?」
少年が死を感じた瞬間、目の前が眩しく光った。
太陽の光が何個も重なった様な激しい光が少年の視界に入り込んできた。
「おい秋葉、早く金出せよ!」
少年が目を覚ますと不良のリーダー格に胸ぐらを掴まれて恐喝されている場面に戻っていた。
「はっ?」
「あれ?時間が戻ってる?」
少年は事態が上手く飲み込めないのか、少しパニクった表情を見せた。
「時間が戻ってるって何だよ!」
「おい秋葉、訳分かんねえ事言ってたら殺すぞ!」
不良のリーダーがぶち切れて胸ぐらを絞って少年が息ができない位締め上げる。
「こらー、何やっとるんだー!」
不良の恐喝場面を見た体育教師の松村が急いで走ってくるのが見えた。
「ヤベえ、担任の松村だ!」
「逃げろ!」
不良の3人が一目散に走って逃げる。
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