第4話 10月21日 日直:羽山優(はやますぐる)

今日は音楽発表会でした。

ふつうならお休みの日なのに、朝から起きて学校に行くのがめんどくさかったです。


みんなで歌うのもばかみたいだし、お休みしたかったかたのに、お母さんがむりやりぼくを連れてきました。


お母さんは先に体育館に行き、ぼくは自分の教室に行きました。

教室では高遠さんが最後の練習をしてました。他にも何人か練習をしてました。


その後、先生がやってきて出席をとりました。

すこし前から気になっていたんだけど、どうして先生はいつも三橋さんを無視するんですか?

先生がイジメをしたらいけないと思います。


それなのに先生はこう言いました。

「5年2組のみんなが今日をむかえられてうれしい」

「30人が一丸となって成こうさせよう」


このクラスは31人なのに、どうしていつも1人を無視するんですか?


そのまま、みんな体育館に行き音楽発表会が始まりました。

昨日の練習のとおりに、はじめに4年生が歌い、続いて1年生と2年生がうたいました。

そして、ぼく達5年生が歌う時に、先生たちが話している声が聞こえました。


「またあの人だ」

「観ているだけでわかる」

「あれは確実だ」


すぐにぼくたちは歌い出したので、ちゃんと聞こえなかったけど、先生たちはぼく2組について話しをしているようでした。


先生たちは何を話していたのですか?


【先生より】

お休みの日に頑張って起きてきたんですね。とってもえらいですよ。


保護者のみなさんはきっと喜んでますよ。


明日は本当のお休みなのでゆっくり休んでくださいね


それと三橋さんとは誰のことですか?

5年2組は全員で30人のクラスですよ。

いたずらや冗談も程々にしなさい。

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