　以上が生き残った兵士から聴取した、シュヴァルツ・アシェによるYAMATO企業壊滅までの経緯です。

　兵士の行方はわかりません。カイトに対して強い憎しみを抱いているので、彼を探し回っているでしょう。

　ちなみにカイト・シュミットですが、生体機動兵器（バイオ・メカノイド）を研究している企業に捕らわれていました。

　我々が動きたいところですが、そうするとほかの企業が黙ってないでしょう。

　カイトは“仮想兵器（ヴィルトゥエル）”の生産に必要不可欠な重要人物ですからね。独占したい気持ちはわかりますよ。

　そういう面倒事がありますので、報酬金が良ければどんな依頼も受ける“なんでも屋”を営んでいる傭兵に“カイト・シュミットの救出”を頼みました。

　パンツァーの操縦技量は折り紙付きで、なにより元暗殺者です。必ず依頼を成し遂げてくれるでしょう。

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