第3話 ラブコメはラブコメであってエロ本ではない
【紅音小説】
4月その日は高校で入学式がある日、紅音の通う高校もそれは変わらない。
ピカピカ光る星のエフェクトが見えそうな制服に袖を通した新1年生を迎える儀式。
校長先生の、永遠と続きそうな話を聞き流しながら欠伸を噛み殺す新1年生。
長かった校長先生の話を聞き終わり、最後に新1年生による挨拶。
壇上に上がりマイクを自分の元に寄せ、制服の内側から紙を取り出し、広げ読み始める。
彼女の声は透き通っており、校長先生の話の間眠っていた生徒を起こし、体育館に居た者全ての目を引き寄せた。
紅音も校長先生の話の間は眠りそうになっていたが、彼女が話し始めた瞬間目を覚まし、彼女の声を全身で聞き、彼女を見ていた。
紅音が彼女の目を見た時、彼女もこちらを見たような感じがしたが多分気のせいだろう。
紅音は彼女を観察していた、光に反射するほど綺麗な長い黒髪、シミ1つない綺麗な肌にパッチリとした大きな目、ぷっくりとした赤い唇、綺麗に着られている制服に控えめな胸、スカートに黒いタイツ、身長は高くもなく低すぎもなくと感じだ。
紅音は、彼女を見れば見る程胸が熱くなり、心臓がバクバクとうるさくなり、心拍数が早くなっている。
これは憧れなんかでは無い、これは恋だ、紅音は確信していた、紅音にとって初めての恋、初恋だ。
その感情に長く浸る事は出来ず、いつの間にか彼女は壇上を降り、入学式終わりの時間となっていた。
紅音は彼女と話したいと思いながらも、彼女と話せるのか?と言う不安があった。
紅音は高校に入学してからずっと1人で行動していたし、余り人と話した事がなかった、所謂ボッチのコミュ障だ。
そんな不安を感じながら、新1年生の退場を見送るのだった。
入学式が終わり、その日生徒はそのまま帰ることになっていたが、紅音は先生に呼び止められていた。
「紅音、少し話がある来い」
呼び止めたのは、担任の先生であり部活の顧問である、
生徒には、年齢も近いせいか、イオちゃんとかイオりんと呼ばれる事が多い。
「どうしたんですか?イオりん先生」
イオりん先生はもう慣れたのか、諦めたのかため息を付き、話を進めた。
「今年、1年生が入らなかったら部活は廃部だからな」
やっぱりその話かと思い少し考える。
紅音の入ってる部活と言うか、部活と呼んでいいのか分からないが、そこは文学部で本を読んで感想を言おうって感じの部活なのだが、小説を読んで1週間に1度感想を交換が絶対条件の為に入ってくれる人が居ない、まぁその条件は無いような物だけど、部活に絶対入れって感じでもないから、それもあるのかもしれない。
「分かってますよ」
「それなら良いのだがな、今月中に1人は入部、それが出来なかったら廃部だからな」
「何度も言わなくても分かってます、それではまた明日」
2人の会話を聞いていた人影に気付かず、紅音は話を切り上げ学校から出るのだった。
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【紅音視点】
ふぅ、ここまで書いたけどプロローグとの差で風邪ひきそうだな。
次回は後輩入部か・・・内容的にどうしようかな?
てかまじで普通のラブコメ書いてるな、性癖どこいった?
てか2週間後から進級なのに何も準備してない、早く準備しないとな
後輩の名前、俺の小説でよく登場してる名前使うかな?
Web小説で投稿していたラノベのヒロインが入学してきたんだけど!? スパーク→雪白紅音 @sy53412
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