第1話  不合格でも大丈夫だよと言われて


1、はじまり


 そもそもなんで宅建の資格を取ろうと思ったのか? ですけども。

 勤め先から勧められたのです。でも、命令というわけではなくて「もしできそうなら」ぐらいの感じでした。

「別に不合格でも大丈夫だよー」ぐらいのゆるい感じだったので、そんなら一遍ぐらい挑戦してみてもいいかな、という気持ちになったのです。もし絶対に受かれと言われていたら、私には無理です! とはっきり断ったと思います。


 受験にかかる費用は……なんと自分持ち!

 あっ、だからなの?

 命令したら会社が払わないといけなくなるかもだから、だから「やれそうなら、やってみたら?」ぐらいなの?


 会社を疑いつつも、やると言ってしまったし、自分もやる気になってきちゃっていたので、勉強を始めることにしました、ユーキャンで。



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