守り

雨雪降れば雨傘を

ぱらり雨音陽気な乾き


紅葉が降れば唐傘を

風に遊ばれ赤を彩る


花吹雪舞い和傘をくるり

蛇の目の出立ち役者のように



飾り飾られ 空と戯れ



矢と槍降れば盾をもち

火と熱降れば穴を掘り


頭上を守るは傘だけでなく

落ちるも自然の恵みのみならず



防ぎ守られ 空から逃れ



言葉の雨はいかように

見えない槍はいかように

記されし心はいかように


耳を塞げど 眼を射抜き

目を覆えど 耳を裂く

時が過ぎれど 心を握る



守れ守れ 輪で囲み

守れ守れ 手の温もりで




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