雨音を楽しむてるてる坊主はまだ雨雲を眺めたい
ビニール傘
透明なビニール傘の
雨音に踊る街灯の光
信号待ちで並ぶ誰かの
横顔も傘で見えなくて
顎のラインが綺麗な人の
見上げる先に星はないのに
口元の幸せ見惚れてしまう
パラパラと不揃いでお喋りな雨粒に
素敵な噂を聞いたのか
もしもこっちを向いたなら
傘越しに目が合ってしまうから
どうか雨粒落ちないで
もう少しだけ 雨が音楽の間だけ
並んで渡る人並みの
横断歩道は川になり
長靴の人は少なくて
傘と揃いの色が濡れて光る
履き慣れないのか狭い一歩
タップみたいに水をとばして
足元ダンスの機嫌はいかが
パチパチと賑やかになる雨足に
拍手喝采浴びたのか
もしも振り向いたりしたら
お辞儀を一つくれるかな
どうかまだ止まないで
もう少しだけ 道が分かれるその時まで
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます