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目次
はじまりのえんぴつ
はじめは緑色の２Bだった
誰がくれたのかも覚えてなくて
力いっぱいにぎりしめ
芯のさきをつぶしてた
クレヨンでは描かなかった
色えんぴつでも塗らなかった
黒々とした夢の文字
――なりたい
何に？ だなんて
思い出せない笑い話を
また今日も描いていこう
子どもの僕に憧れる
きっと自由で奇想天外
子どもの僕は憧れた
字を書けるのが大人だって
だからこれからこの詩（うた）は
あの日の僕にも贈りましょう
はじまりのえんぴつは
いまではＨＢだけど
子どもの僕でも笑えるような
世界を描いてみたいのだから
まだ幕は上がらない
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