第47話 キレる分身幹部
星幽結社エルリンケイムの本拠地内は混乱していた。
巨大
負けることなど全く想像していなかった巨大
その上、
そのため青紫色の髪のドローレアと赤紫色の髪のドローレアが二人揃ってキレまくっている。
「ちょっとこれは、どう言うこと!?」
「この結果は、なんなのかしら!?」
「なんで下等種に巨大
「少し前までアストラルエナジーが使えなかった下等種の分際で!」
「キィィィィィッッ、あり得ない!」
「キィィィィィッッ、クソ雑魚の下等種くせに!」
「下等種に技術提供なんてするから、下等種のゴミカスどもが調子に乗って」
「アデリナの仕業よね。調子に乗ってるゴミカスもアデリナもまとめて今すぐ、ぶっ殺したい」
アデリナによる技術提供により地球人の戦力が強化、巨大
「だいたいグラニットがバカ過ぎなのよ!」
「強さを見せつけて絶望させたい気持ちは分かるけれど、先にあのウザい5人組を倒すべきだったのよ」
死んだグラニットも八つ当たりの対象だ。
「あのゴミカスの五人組、絶対にぶっ殺す」
「一人ずつ念入りにすり潰す」
巨大
「それにあの小娘、白銀に光るとか意味が分からないッ!」
「ピカピカ、ピカピカ光って、クソハゲ小娘がッ!」
当然、エステラが白銀に輝いた姿も気に入らない。
「あの小娘が地球へ行ったところまでは、笑いが止まらなかったのに」
「ゴルゴス様の圧力で死にそうになっていた弱者のくせに。あれは三味線だったわけ?」
「そんなわけないわよ。バカなんだし」
「そうよね。バカでカスのはずよね」
「ゴミカスどもがぁぁぁぁぁぁッッ!」
「クソ雑魚下等種どもがぁぁぁぁッッ!!」
ドローレアのイライラが最高潮に達する。
「キィィィィィィィッッ!!」
「キィィィィィィィッッ!!」
バリィィンッッ!
バキバキッ!
メリメリメリッ!
窓ガラスが割れ、机がふたつに裂け、壁にはヒビが入る。
怒り狂う
「ゼェゼェ……」
「ゼェゼェ……」
キレまくり暴れまくった
「思い出したくもないけど、昔はこうやってキレて、勢いで高所から落ちて死んでしまったわね」
「そうね。あのときは自分を制御できなっかったわね」
「でも今回はもう転落死なんてしないわ」
「ええ、当たり前よ。私たちは成長したのよ」
「そうよね。それに私はあなたと話していると落ち着くわ」
「私もよ。あなたと話していると落ち着くわ」
こうしてブチ切れたり少し落ち着いたりを繰り返す
丸三日間ほどが経ち、ついに
「ふぅ。次は私たち自らで、下等種を皆殺しにしてやりましょう」
「ええ、あんな汚らしい惑星に行きたくはなかったけど、行くしかないわね」
「五人組と小娘、グチャグチャにすり潰してやるわ」
「二分割されるほどの強大な力を見せつけてやるしかないわね」
「そういえば一度、ラゾワール博士が来てたわよね」
「ええ、来てたわね。戻っていってしまったけれど」
「私、ラゾワール博士のところへ行ってくるわ。私たちが率いる新たな戦闘団を用意させないと」
「それなら私はアデリナと穏健派の様子を確認しておくわ。これ以上、アイツらに下等種の援助はさせない」
「次はエステラと五人組を絶対にぶち殺す」
「アデリナに絶望を見せてやるわ」
青紫色の髪をしたドローレアは、ラゾワール博士の元へ戦闘団を準備するよう依頼に向かった。
赤紫色の髪をしたドローレアは、アデリナを中心とした穏健派が動けないように牽制した。
◇◇◇
分身戦隊オレンジャーズ!
地球から悪が滅びるその日まで、オレンジャーズの五人は力を合わせて戦い続ける!
力を合わせると言っても、もともと全員、俺なんだが。
つづく!
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