明日の天気は

@56shkakatan

第1話

 今まで光に当たったことはなかった。


 いつもただ邪魔者扱いばかりされて、この世界では余りにも俺は生きにくい存在なのだと、16年しか生きていないが自覚があった。


 大きい図体に見合わない暗すぎる性格が、周りにとったら面白おかしく見えるのかもしれない。高校でこそいじめなんてないが、中学までの自分はいじめられっ子だった。もちろん今も友人と呼べるような人はいない。

 

 人間っていうのは、自分には窮屈で、難しくて仕方ない。どうしてこうなっちゃったんだろうな、このまま生きてたっていいことなんてあるのかな、と自分の通う校舎を眺め、今日も帰り道を歩いていた。

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