第21話 対捕食者戦2

「いいのか殲滅しなくても」

「いいんだよ。奴らにとっては通過儀礼なんだよ。それなりにやったという記憶が残れば、さらにおすすめされない星になればベター」

 光線を細かい氷の粒でほどよく散らしたり、投げる刃物を風魔法で遠くにぶっ飛ばしたり、暖をとるための火を冷水で消したり、食料をゴーストに盗ませたりした。

 レイスたちとガチャガチャ戦わせて3日位多分時間制限があると思うので、もうろうとしたところで、やられたふりをしてそれらしく作った頭蓋骨を持たせ帰すことにした。

 ただ一体だけ低体温でとちくるったのか、自爆タイマーを起動させて解除できない事例が発生した。

 仕方ないので俺のチート空間に飛ばして生き〆にした、生き物は中に入らないんじゃないかって、そんなことは俺も知らない。大体どっちが中か外かなんてだれにも決められないだろう。タイマーは多分あと何秒かでボンだろうが、時間が止まった空間だからいいよね。

「それでいいのか」

「良くはないよ。殺す必要なんてなかったし」 

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