第38話…時が過ぎ

あの事件から1年が過ぎた。

あれから怖いことも起こらず

気持ちも落ち着き、日常生活を

送っていたが電車に乗るのが

トラウマになっていた。


職場に着きいつもの業務をこなした。

りなはモップの掃除機をかけに

下の階に向かっていたら

風見かざみさんがいて

電話中だった。私には気づかなかった。


掃除機は離れた場所にあり

通話には差し支えない。


掃除機が終わり 部署へ戻るのに

風見かざみさんの側を通る前に

わたりあの時はあんな態度をとって悪かったな。あの場合、ああするしかなかったから…それにしてもなんでまだ望月もちづきりなをストーカーなんてしたんだよー。あの時の余韻が残ってたのかよー。こないだ、お前は逮捕されたけど俺はせっかく逮捕されずにここまできたのに」と聞こえた。


えっ!一瞬、耳を疑った…

なんで私を呼び捨て?まだストーカーってなに?あの時の余韻って…


体の震えが止まらなくなり持ってるモップを落とした瞬間…風見かざみが こっちに気が付くと同時に

モップを落とした音にびっくりした

人達がフロアに出てきた。


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