第28話…1冊のアルバム

もんちゃんが帰ってから洗濯や

部屋の掃除を始めた。

本が積み重なっているところに

1冊のアルバムをみつけた。


表紙をめくると 子供の頃の自分と

もんちゃんが写っていた。


今こそ言いたいことはハッキリと言えるようになったけど 子供の頃は

泣き虫でいじめられっ子だった私を

いつも、もんちゃんが守ってくれてた。


でも…もんちゃんが引っ越して遠くに

行った時は毎日のようにいじめられて

これではいけないと思って強い口調で言い返したら いじめもなくなってきた。


でも…そんな日も長くは続かす…

あの事件が起きた…

本当に…何故…と思った…

私なんかいないほうがいいんだとも

思った。


あの時…いろんな人に助けてもらえたから今の自分がいる。そうじゃなければいなくなってた。


この事件のことはもんちゃん家族には

言ってない。ニュースにもなったが

将来を考えて匿名にしてもらった。


それから嫌われても言いたいことはハッキリと言うようになった。


でも…ハッキリと言うようになって

嫌われるどころかむしろ好かれる方が多くなった。


だからといって私は天狗になんか

ならないし私にも落ち度があるなら

ハッキリと言ってもらう。


そうすることでお互いに

モヤモヤした気持ちがなくなって

毎日が過ごせるようになれば

いいと思っているけど

現実は、なかなか難しい。




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