第8話…散歩しながら

あれから ずっと爆睡してしまい

正午を過ぎていた。


レンタカー返却時間が迫っている。

急いで顔だけ洗い化粧水だけつけて

スッピンで髪を一つに結んで

急いで家をでた。


スッピンだけど

マスクすれば分からないから

いいか〜と軽い気持ちでレンタカーを

返却に行った。


なんとか間に合い延長料金は

取られなかった。


ヒトカラいこうと思ったけど

なんか行く気力がわかない。

帰ろう。


裏道や普段は通らない道を

散歩しながら家に向かった。


たまにはゆっくりと散歩もいいな〜

空を見ながら思った。


喉が乾いたから

あそこのコンビニで水を

買ってこよう。


方向転換した時!


(グキッ!)


足をひねってしまった。

痛い…

あっ!ベンチがある。

あそこまで歩こう。


痛い足を引きずりながら

なんとかベンチにたどり着き座った。


家までは まだ遠い。

何をやってるんだ…私は…

喉が、乾いたな…

何か、はいってないかな…


バックの中を探したら

ガムが一枚あったから噛みはじめた。


しばらくベンチで休んでたけど

痛みはひかないし腫れてきた。

冷やしてないし仕方ない。

タクシーを呼んで 家に帰ろう。


スマホを手にしてダイヤルし始めた

その時!


「りな〜〜〜。なにやってんだ?」


幼なじみのもんちゃんが

こっちに寄ってきた。


「もんちゃん グッドタイミングだよ。」


「そうなの?ところでどうした?」


「散歩して帰ろうと思ってたら足をひねったんだ。で、タクシー呼ぼうかなと思ってたときに、もんちゃんが現れた。」


「現れたって…俺…モンスターみたいだね(笑)」


「いいモンスターでよかったよ(笑)」


「歩けないだろ。俺の家に行こう近くだから。父さんやかあさんが、

りなに会いたがってたからさ。おんぶしな。」


「うん…昔に比べると重くなったけど平気?」


「あの頃の俺ではないから平気だぞ(笑)」


「よかった(笑)じゃあ、お願いします。」


もんちゃんにおんぶされて

もんちゃんの自宅に到着した。

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