第4話…巻き込むなよ

風見かざみさんのおかげで

明日の分の仕事も終わってしまった。

部長に電話した。

明日は休んでもいいと言われたが

元々、休みだったことを伝えると

そういえばそうだったんだね。と

しらばくれる部長!

何かを秘密にしている。


「部長!何か秘密にしていませんか?」


「いや……別に…」

咳ばらいをする部長


「部長って咳ばらいを、するときは

いつも何かを秘密にしてるんですよ!

前にも何度もありましたから

みんな分かっていますからね!」


「………すまない。仲本なかもとさんのじいちゃんが危篤なのとみんなが交代できないのも嘘なんだわ。」


「ついていい嘘と悪い嘘がありますよ!危篤にしておじいちゃん気の毒に!」


「これは仲本なかもとさんに言われたんだよ。本当の理由を言うと絶対に変わってもらえないからって…」


「本当の理由? なんですか?それ!」


「デートだって…望月もちづきさんは連休なんかもらっても彼氏もいないし出かけないからじいちゃんが危篤だって嘘つけば仕事変わってもらえるからと言ってた。」


「なんですか?それ?

彼氏はいませんが、私だって前々から出かける計画してたんです!!誰も変わってくれる人いないならと思って変わったのに!!ふざけないで下さい!最初から部長が変わればよかったんではないですか!!」


「いや、私も出かける用事があったから…」


「私だってありましたよ!!!」

仲本なかもとさんに電話しますので電話切ります。」


トゥルトゥル… 


望月もちづきさん…おつかれさまでした。」


「……おじいちゃんはいかがですか?」


「なんとも言えない状態で…」


「そうですか…………おじいちゃんが、危篤って嘘ついてデートなんですよね?」


「何を言ってるんですか?そんなこと…ないです。」


「部長から私は連休なんかもらっても彼氏もいないし出かけないからじいちゃんが危篤だって嘘つけば仕事変わってもらえるからと言ってたと話を聞きましたけど?」


「彼がいない人は連休をとっていけないんですか?私だって用事があったんです!!」


「もう二度と休みは変わりません。たとえ本当だったとしても!!」


望月もちづきさん…すみませんでした。どうしても彼に会いたくなって嘘ついてしまいました。

遠距離なので…会えなくて…」


「私にはそんなの関係ない!

巻き込むなよ!このバカ女!」


電話を切った。

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