第26話 板調達

 森フィールドに木を伐りに来てる。


while 1 : # 無限ループ

  print("【われは内包する、魔法規則。砂生成の命令をレベル1の土魔法に受け渡し、水生成を水魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にありしものを回転流動させよ。砂水刃】")

  for i in range(0,200,1): # 200回ループ

    print("【われは内包する、魔法規則。かの者は自分。魔力吸収の命令をレベル1の吸魔魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にかの者の名前を渡せ。極小吸魔】")


 水に砂を混ぜて鋸にする魔法だ。

 それを無限に発動する。

 木はおが屑をまき散らし、どんどんと切れられていく。

 そして倒れた。


「きゃあ、こっちに倒れないで」


「向日葵はドジだな。枝の茂り具合で倒れる方向が分かる。たいてい日当たりの良い方向が茂るからな」


「【回転斬り】。倒れるぞー」


 ローリンも頑張っている。

 向日葵とアイは護衛だ。

 モンスターが寄ってきたら蹴散らす役目。


「【われは内包する、魔法規則。水槍生成の命令をレベル30の水魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にありしものを飛ばせ。水槍投擲】」

「【投擲】てやっ」


 マクスダクトはこの場にいない。

 木こりはパスとのことだ。


while 1 : # 無限ループ

  print("【われは内包する、魔法規則。炎生成の命令をレベル1の火魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にありしもので空気を温めよ。乾燥】")

  for i in range(0,100,1): # 100回ループ

    print("【われは内包する、魔法規則。かの者は自分。魔力吸収の命令をレベル1の吸魔魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にかの者の名前を渡せ。極小吸魔】")


 木を切り倒したら乾燥だ。


「【われは内包する、魔法規則。水吸収の命令をレベル30の水魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にありしものを実行せよ。水分吸収】」


 向日葵は乾燥作業にも加わる。

 そして、乾燥された丸太が積み上がった。


 ええと、板にするのは面倒だな。

 俺がやると職人に依頼する金が減る。

 うん、どうしよう。


 感想させたのに水では切断できない。

 土魔法かな。

 石刃の魔法はあるのでそれしかないか。


while 1 : # 無限ループ

  print("【われは内包する、魔法規則。石刃生成の命令をレベル1の土魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にありしものを回転流動させよ。石刃】")

  for i in range(0,100,1): # 100回ループ

    print("【われは内包する、魔法規則。かの者は自分。魔力吸収の命令をレベル1の吸魔魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にかの者の名前を渡せ。極小吸魔】")


 切り口が少し黒い。

 触ってみる。

 あちち、摩擦熱が酷いな。


 石じゃ切れ味が悪いのでそうなるのは分かる。

 これじゃ品質が最低の板しか出来ない。

 風も切れないし、どの属性が良いだろうか。


 とりあえず、丸太のままストレージに入れよう。


「なあ、ちょっと相談。石の刃で切ると焦げる。上手い手は何かないか」

「回転斬りにお任せ」

「回転斬りはそんなに連発出来ないし、細かく操作できないでしょ」

「うーん金属魔法か氷魔法を使うしか思いつかないですね」


 金属も氷もどっちも上位属性だ。

 さて、どうする。

 この機会だからどっちも覚えるか。


 本屋で魔導書を買う。

 入門書は安かった。

 まあレベル1の呪文しか覚えられないけど。


while 1 : # 無限ループ

  print("【われは内包する、魔法規則。鉄刃生成の命令をレベル1の金属魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にありしものを回転させよ。鉄刃】")

  print("【われは内包する、魔法規則。冷却の命令をレベル1の氷魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にありしもので冷却せよ。冷却】")

  for i in range(0,200,1): # 200回ループ

    print("【われは内包する、魔法規則。かの者は自分。魔力吸収の命令をレベル1の吸魔魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にかの者の名前を渡せ。極小吸魔】")



 よし、ノコギリ魔法改だ。

 ノコギリ魔法は上手く作動した。


 丸太はみるみる板や柱になっていく。

 品質もCランクの物が出来た。

 とりあえず木材はこれで良いな。


「まあまあだな」


 大工が来て板を見てそう言った。


「で次は何?」

「釘だな。買うか?」


 釘か。

 作るなら鉄鉱石が必要だ。

 製鉄も行っちゃうか。

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