第6話

5分後教一はA10Aが墜落した場所にいた。

原型を留めていない…

まっ、当然か

…パイロットがいない…

あ!そこか…

バァン!バァン!バァン!

「う、うぁぁ!」

草陰に隠れていたパイロットはその場に倒れ込んだ

とっとと武器庫から、大口径の銃を取ってこよう…


MG-42があればいい…

第2波が来るまで時間がない…急げ…

「教一!米空軍の編隊が接近中だ。間違えても撃墜するなよ?」

要塞から出ようとする教一をリーダーが呼び止めた。

前回の戦果が莫大だったため米空軍が教一達の『グズネツォフ』の実力を認めた。そのため、要塞に制空隊を寄越してくれた。また、先日2機のAH-64Dロングボウアパッチを要塞に配置してくれ、今回の戦闘でも既に6機のA10Aを撃破している。米空軍か1番心配しているのは、地上部隊との同士討ちだった。

「たぶん、絶対…」

「あー、ちょっと心配になってきた」

「あはは」

「まっ、頑張れよ」

「うい」


双眼鏡を持ってきてよかった… 索敵する時に便利だ。国籍マークを調べてと…

教一が岩の隙間から索敵をしていると爆音で戦闘機が飛んできた。

あれは… 敵だ!MiG-21かな

教一は急いで銃把を握って照星にMiG-21をとらえた。

ヒトラーの電ノコ…頼んだよ

ババババババババババ!!

MG-42が火を吹いた。

MiG-21はエアーインテークに銃弾が吸い込まれた

ドン

エンジンから火が出た

MiG-21はそのまま滑空しながら地面に激突した

ドガァーン…

MG-42を装填していると、MiG-21が急降下しながら機銃掃射をした。

ガガガガガガガガガ

MiG-21が機銃掃射した

「うぁ!」


「くっそ!よくも俺の隊長をぉ!!」

そのままトリガーを引き握った

自分の1番機が撃墜され、2番機が反撃してきた。

バァン!バァン!バァン!

教一は拳銃を撃ったが、航空機を損傷させることは出来ない。

急いで遮蔽物に滑り込む


ガガガガガガ、ガガガガガガガガガ!

旋回してまた、機銃掃射をした

まずい… MG-42まで少し距離がある…

…UMP9がある。

教一は背中にかけてある。UMP9を掴んで、隠れている木にホールドした。

ゴオオオオオオオオオオオ!

パパパパパパパパパパパ!

MiGが横腹を見せた時、トリガーを引き握った。

ボギィ!! 

MiG垂直尾翼がへし折れた。

垂直尾翼を失って操縦不能になったMiGはそのまま空中でひっくり返り地面に激突した。


ドガァーン…


「リーダー…2機撃墜です」

『よくやった、このまま続けろ』

「了解」


再び岩の隙間から索敵する。

少し離れたところで空戦をしていた。

しかし、ここで銃撃すると友軍機に流れ弾が当たったしまう。撃ちたくても撃てないのだ。

う〜ん 困った… ここから攻撃できる敵機いないなぁ〜 そうだ敵さんの無線を傍受しよう。確かあっちにいたはず…

ブォーン

⁉︎ピックアップトラック

まずい…

バァン!バァン!バァン!バァン!

9mm拳銃を発射した。

ガチャ

ウインドが割れて、乗員が降りてきた。

バァン!バァン!

ドライバーが倒れた


…車借りますね

おっと、報告しとかないと友軍に撃たれちゃう…

「あ、教一です。ピックアップトラック鹵獲しました。攻撃しないでね」

「了解です。どんな車ですか?』

「黒のタンドラです」

「了解」

ふう、帰るか。にしても凄いな。次の大規模攻勢いつだろう… こっちも航空機が欲しいな…

ククク、俺の家族を殺したこの世界…絶対潰してやる…

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このクソみたいな世界に復讐を DSI-8 @Seaflanker

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