第2話 男爵令嬢の下克上婚約

☆あれから、五年経過した。


☆☆☆王都貴族学園


王立劇団から、平民の旅劇団まで、

婚約破棄ものが流行っているそうね。

低位の男爵令嬢が、婚約者にいじめられていると、嘘の告発をして、王子の気を引き。


王子様は信じて、男爵令嬢とともに、公爵令嬢を告発した。


しかし、婚約破棄をした瞬間、ヒーローが現れ、公爵令嬢を助ける。


本当は、男爵令嬢が、あの手、この手を使って、公爵令嬢に意地悪をしてましたとの筋書き。


それで、


王子様と、男爵令嬢は、めでたく、ざまぁ返しをされましただと!


ああ、くだらない。

頭に来る。


私はその男爵令嬢よ。


噴水に落とした?階段で押した?


そんな生ぬるいことをするわけはない!


今、まさに、公爵令嬢をいじめているところよ。


「イザベラ様、殿下との婚約を撤回して下さい。そしたら、大金貨1000枚(10億円)ほど差し上げましてよ」


「はあ、はあ、断りますわ」


「まあ、そう。でしたら、この紳士方の~慰みものになって頂くしかございませんわね」


「「「グヘへへへへ、イイ女だ」」」

「お嬢、魔道絵で撮るんでしょう?」

「ええ、お願いしますわ」


チッ、悲鳴を上げない。憎たらしいわ。


え、男爵令嬢ごときが、公爵令嬢にこんなことをして大丈夫かって?


しかも、

今は昼間、ここは、貴族学園の教室、

だって、仕方ないじゃない。こいつには、いつも歴戦の騎士が護衛についている。


しかし、学園内では警備は薄くなる。スキをついた。

私って、頭が良いでしょう?


護衛騎士一人とメイドしかついてなかったのでさらったけど、誰も文句は言わない。


大丈夫よ。


だって、私は飛ぶドラゴンを落す勢いのナギル男爵令嬢ミランダ


ナギル男爵領に、


5年前、突如、転生者と神が降臨した。


転生者の知恵と神の力により。


内政チートが起こり。


ナギル男爵家の権勢の勢いは止まらず。


資産は、王家を軽くしのぎ。その経済規模は、王国一国に匹敵する。


つまり、やりたい放題よ。


ドタン!


ドアが開いた。見張りがいたはずなのに、のされたのね。


誰?


「何をしているか!!!」


「あ、ロメリオ王子殿下~今、真実の愛を邪魔する泥棒猫を退治しているところですわ」


「イザベラ大丈夫か?」

「殿下!」


ああ、私の殿下に見られたか。

でも、お金の力で何とかなるだろう。


「お嬢、どうしますか?」

「ほりますか?」

「はあ?逆よ。あんたら、ほられなさい」

「いや、特別料金をもえば、何とか」


「ミランダ嬢!いや、ミランダ、婚約を結ぶ。だから、イザベラには何もするな」


「イザベラ?」


「ロマン公爵令嬢イザベラ嬢に、手を出さないでもらいたい・・」

ふう。たわいもない。


真実の愛はお金で買える。


「なら、ここで、婚約破棄をしてくださいませ。そして、私を、婚約者に指定してください。

 勿論、違約金は、私が払いますわ。イザベラ様に、大金貨1000枚(10億円)渡しますわ。ほんの私のお小遣いですもの」


「ああ、分かった。ロマン公爵令嬢、婚約破棄をする。ミランダ嬢、君を婚約者に指定する」


「ミランダと呼んでくださいませ」


「ああ、ミランダ」


「では、誓いのキッスを」


フフフフ、こうして、憎たらしいイザベラの前で、キスをしたわ。


あら、涙1つ見せない。


気にくわないけど、まあ、いいわ。




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