在り方
書いてる時は「これいいんじゃね?」ってなるけど、しばらく経ってみると、なあ。
改めて自分の書いてきた作品を読み返してみると、読み手の方々に想像を任せるようなもんばっか書いてる気がする。
これってどうなんだ?と心のどこかで自身の作品の在り方を問う声が聞こえる。
色んなタイプの書き方を模索しているつもりではあるけど、
結局自分は努力不足な感じが否めない。
才能の有る無しはどうしようもないけど、努力はいくらでも出来るはずなのにね。
自信を持って世に送り出せる作品とは。作れる気がしないぞ?
きちんと読まれる作品を書こうと思ったら、自分はどうすべきなのだろうか。
虚勢でも、もっと自分をアピールすべきなんだろうか?
同じ事柄を述べても、その発信源は誰なのかで人の受け取り方は全く違ってくる、
と言う話はよく耳にするし、それは自分自身にも当て嵌まってる気がする。
大したことないことでも、凄い人が言えば「なんかすげえ!」と勝手に愚かな人々は思ってくれる、という話ですね。
この理屈を通すならば、「今まで隠してたけど実はワガハイ凄い作家なのだ!」
と言えば、どんな作品でも読んでくれそうですなぁ。
いやアホらしいからやらんけど。
しかしまあ、作家の世界が厳しいというのは散々言われていることでございます。
何が厳しいって、努力が実るとは限らないということ。
それってどんな物事でも一緒だろ、と思われるかもしれません。
でもイメージしていただきたい。
より効率の良いエネルギー回収の研究、
オリンピックや巷で有名なeスポーツを含めた様々な競技、
その他の記録を残せば賞金が出る娯楽稼業など、
数値や勝ち負けがハッキリする仕事であれば、どんな人間でも評価されざるを得ないのです。人格とかは二の次です。
でも作家、あるいは他の芸術系の職業に就いてる方はどうでしょうか。
明確な評価の基準なるものがありません。ちゃんとした物さしがないんです。
プロの世界においても、芥川賞や直木賞などは一部の審査員によって選評が行われていますが、その結果に納得できている方はあまり多くないのでは?と想像できます。
落選された方であればなおさらでしょう。
他の賞でも、たとえばカクヨムさんには読者による多数決で決まるものがあるらしいですが、結局同じことです。
どういう基準で決めてるのか納得いく説明を求めたところで、
恐らく期待した答えなど返ってこないでしょう。
「何故、自分は評価されないんだ」
そういう思いの方が無数におられることは、想像に難くありません。
これは、作家に限った話ではないかもしれません。
他の仕事でも、趣味でも、家庭でも、何でも。
長い間苦労して努力や成果を積み重ねてきたのに、全てが水泡に帰した時、耐えられる人はどれだけいるでしょうか。
その経験すら糧にして全く別の事にもそれを活かそうと頑張ることが出来る人、
その経験を笑いのタネにして人とのコミュニケーションに利用出来る人、
これらの方々は超人の域にいるでしょう。
転んでもただでは起きない、その精神性、ガッツを持てるか。
極めて難しい話だと思います。
文学など所詮、ただの娯楽です。何の生産性もない、この世に不要なものです。
娯楽の世界とは、生まれに恵まれた我々だからこそ、夢中になれる世界です。
でも決して、くだらない世界ではありません。
それによって救われた人間が少なくとも一人、確かに存在しますから。
この時代に、そして日本という国に生まれ、私達は何を成すか?
それは、必ずしも誰かの目に見えることじゃなくてもいいはずです。
誰にも知られずとも、認められずとも、
自身が信ずる何かを貫き通せれば、それは格好いいことです。
独りよがりでも、いいのかもしれない。
しかしながら私は精神的に未熟なので、答えを断言はできません。
でもそれを、気楽にでも考えて生きていけば、それでいいのです。
自分なりの答えなど、一生出せなくてもいいのです。
考える、という行為自体に意味があると、私は信じています。
・・・何でこう、堅い話に帰結するかね。
偉そうに何じゃお前は、と言われても仕方ないですね。
まあ、思いのままに書くと決めたので、それに従うまでです。
気分を害された方は、ご容赦下さい。
こんな私ですが、こんな感じに何回か書いていくつもりです。
ここまでご覧になって面白いと感じられたら、これからも見て頂ければと思います。
最後までご精読、ありがとうございました。
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