それでも、俺は推しの幸せを見届けたい

@kurotukikukuri

第1話 プロローグ

これだから推し活はやめられない。

一週間休みを取り、待ちに待ったゲーム【みんな神様だけど転生しても一緒にいようね】略して皆神を寝ずにプレイしていたラノベ原作のゲームで原作は100万部売れた超人気タイトルなのだがそれがゲーム化、ヒロインとのキャッキャうふふな毎日が主人公視点で見れるというだけでも素晴らしいのだが中でも推しキャラの美鈴静香というキャラのルートが素晴らしい何度もクリアし何度も泣いたし、そのたびに原作を読み直しては彼女のすべてに癒された。ただ原作はハーレムものなので推しのメインじゃない話がほとんどで推しに癒されたい俺としてはヒロインを絞ってほしかったというのが本音だ。だからこそ推しに、推しだけに幸せになってほしいという願いで今日まで生きてきたが原作ではそんなこともなくたくさんいるヒロインに埋もれてしまったのだがついにゲームで推しに幸せを届けることができてとにかくうれしい。ちなみにこのゲームの評価はあまりよくないみたいだ俺にとってはどうでもいいことだが。さあそろそろ寝るかはぁこの主人公の友達役に生まれてヒロインと主人公の幸せを陰ながら見守りたかった…

『うふふここまで愛してくれた人は今までいなかったわありがとうお礼にその願い叶えましょう』

『え』目の前が真っ白になる気が付くと背が低くなり、見慣れない家にいた

『あれここどこだ自分の部屋ではないことはわかるが…』そうつぶやくとドアが開き

『あら優くんどうしたの』と知らない人が入ってきた。

んこの人どこかで見覚えがあるぞ確か皆神の友人の母親じゃないか年の割にきれいな人で人気があったはず、ということは俺は友人キャラの信条優になったってこと?

こうして俺の推し活の人生は終わりを告げたしかしこれはチャンスなのではこの世界には推しが存在し主人公も存在するはずなら究極の推し活ができるのではしかも友人キャラだぞヒロインの笑顔を見れるじゃないかそれに気づいた俺はこの人生最高かよーと叫んでいた

しかしすっかり忘れていたがこの世界にはあらゆる化け物超常現象が存在し、ヒロインや主人公を苦しめるなんでもありな超常ハーレムファンタジーだということにそして推しのルートはやたら難しかったことに今はまだ気づいてはいなかった

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