第4話

悔しかった。けどそれはあくまで俺個人の気持ちだ。


春のこれから最優先であることには変わりはない。


転校することにした。


「ついた、ここが新しい家だぞ!」


「・・・」

春は何も答えない。


「ここが春の部屋だから自由に使っていいぞ」


「・・・部屋」

春は反応して居る。珍しい。やっぱり自分の部屋があると良いよな。


くっ、今回のでお金が一気に無くなったからとはいえ、もっと早く決断すればよかった。


「そうだ、これ。」


「・・・」


反応が薄い。


そんなに嬉しくなかったかな、くまのぬいぐるみ


「これ、プレゼントだ。」


「・・・」


「前の学校頑張ったからなぁ。そのご褒美」


「・・・」


思ったより、反応は無かった。けどこれからだ。まだまだ俺は色んな物を与えて、もっと春が楽しく話せるように、笑えるように俺は頑張るぞ。


ーーー

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る