Another Me

あみゅー

はじめまして

ふと目が覚めた。

まだ外は明るくない。

時計を見ると、まだ1時だった。

何故か呼吸に違和感を感じた為、外に出て綺麗な空気を吸った。自分は体が強いので、体調に異変を感じるのは珍しい事だと思った。


…嫌な予感がする。


次の日。

正確には今日なのだけれど。

体調は万全で、普段通りに登校した。 

そして、普段通り授業を受け、普段通り部活をやって、普段通り下校…とはいかなかった。

電車を降りた後、一人で家路についていると、目の前には目を疑う光景があった。

光景というより、人物。

目の前に、自分が居た。

目の前に居る自分は、軽く微笑んでこちらを見つめている。

わけがわからず、こちらも立ち尽くして向こうを見つめてしまう。

これは…もしかして、ドッペルゲンガーってやつ?

段々そうとしか思えなくなってきて焦った。

どこかで聞いたことがある。ドッペルゲンガーに会ったら死ぬ。

その後、ドッペルゲンガーは通りすぎていき、自身も無事家までついたのだけど、とにかくそわそわして仕方がなかった。

このまま寝たら、明日には死んでいるのだろうか。なんにせよ、初めての経験なのでどういった行動をとればいいかもわからない。

でも、思いついた。自分でドッペルゲンガーを消せばいいんだ。明日になったら、いや、明日まで生きていたら、またドッペルゲンガーに会えるかな。

とりあえず今日は、死んだ時の為の遺書を書いてベッドに入った。

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