ひかずのアリス　～追放司書はふたたび王都を目指す～

ひなみ

PROLOGUE～国外追放者アリス

拝啓、お母様。

さて、本日はお日柄もよく、あなた様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

……なんて、誰かと思った？　一度こういうの書いてみたかったんだよね。

それはおいといて。

あたし、ついにあの図書館司書になりました！

覚えることとか、やらなくちゃいけないことがたくさんあってもう大変。でもでも、信頼できる友達もできたし今すごく充実してるんだ！

今度帰った時には、たくさんのお話ができるなぁと今からわくわくしてるとこ。

あ、それだけじゃなくて、美味しいお菓子も山ほど持っていくから楽しみにしててね、お母さん！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――あなたの親愛なる娘、アリスより――

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい