息子
もっちゃん(元貴)
第1話
「まんじゅうたべたーい!」
私の息子が大きな声で言ってきた。
息子は5歳なのだが、おそらく祖父の影響だが、ここ最近まんじゅうが好きになったみたいで、一週間に3回は私と妻に言ってくるようになった。
すでにおやつは食べたはずなのだが。好きな食べ物があるのはいいことだが、5歳でまんじゅうが好きだと他の子供たちと仲良くやっていけるのだろうかと不安になることもある。
でも息子が喜ぶ顔が見ることができるので毎回甘やかしてまんじゅうをあげてしまう。私も親バカになったなとつくづく思う。
祖父の影響で、最近抹茶にも興味を持ち始めたのでまだ息子には早いかもしれないが、私が行ったことある名古屋駅の地下街にある
以前、私の祖母と母と一緒にきたことがあるので、私は2回目だが息子は初めてなので、ちょっとした旅行みたいで朝から元気だ。
妻に息子と一緒に
名古屋駅に着いてしばらく地下街を歩く。
しだいに
店内に入ると息子が、走り回っていろんな商品を見ている。私が店員に、抹茶二つ注文すると、息子が早く飲みたいのかいつのまにか椅子に座って待っていた。
いざ抹茶を飲んで一言
「にがーいー」
大きな声で言うので、その場が笑いに包まれた。
私は恥ずかしさで顔が赤くなったが、茶菓子を頬張る姿をみて来て良かったと思った。
息子も帰る道中、始終笑顔で
「パパ、楽しかったからまた行きたい」
2人で喋りながら帰宅した今日の出来事は私の頭の中にある息子成長アルバムの一枚になったことは誰にも言えない秘密だ。
日に日に親バカが強くなってきた今日この頃、またいつもの声が私の耳に聞こえてきた。
「まんじゅう食べたーい!」
息子 もっちゃん(元貴) @moChaN315
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます