第3話

過去編


「かまって欲しくて」


「いや、それで浮気とかおかしいだろう」


「確かに浮気なちゃったけど、本当に優くんともっと仲良くしたくて」


元カノ曰く、俺との距離を縮める為の作戦だと言っている。


俺が他の男に取られないかと、心配にさせてもっと依存させる為だと言っているが、その作戦の限度を超えていた。


「別れよう」


「嫌だ!!別れたくない!!」


「別れるぞ。俺は許せないし、それにどっちみち付き合ってても不満だったんだろ。ならいいじゃねぇか。」


「違う、これは私がもっと求め過ぎただけで」


「なら、もっと求めようとする、付き合い方をした。また春が求めようとする性格なのが、よく分かった。だから俺は付き合えない」


「そんな、優くん」


「じゃなあ、もう話しかけるなよ」


そう言って去ったが、一週間後にはすぐに話しかけてくるようになった。

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